米国のエンタテイメントと関連業界ニュースに定評があるヴァラエティ(Variety)が、日本に再進出する。ヴァラエティを出版するペンスキー・メディア・コーポレーション(Penske Media Corporation (PMC))は、9月28日に日本語版ウェブサイト(Variety Japan)をスタートすると発表した。ガジェット通信などのウェブサイトを運営する株式会社東京産業新聞社と提携する。東京産業新聞社は、複数年契約でヴァラエティのライセンスを獲得、サイトの運営を行う。日本語版サイトでは英語版の最新ニュース、レビュー、興行データ、フォトギャラリーなどの翻訳記事をタイムリーに掲載する。このほかに日本の独自記事も手掛け、日本の取材記事は英語版サイトへの配信もするという。ヴァラエティは1905年創立のエンタテイントのニュース雑誌だ。紙雑誌のほか1998年にスタートしたウェブサイトの運営も行っている。ハリウッドを中心とした映画やテレビ、芸能の業界情報に定評があり、業界人必須のメディアとして知られている。2012年にPMCがリード・グループから買収し、現在は同社の傘下にある。PMCはヴァラエティのほかデッドライン(Deadline.com)などのエンタテイメント情報メディアを多数保有する。ヴァラエティは2007年にも、一度ウェブマガジンとして日本に進出している。その際は十分なユーザーを集めることが出来ずに、2010年末に撤退した。今回はすでにウェブメディアを手がける日本企業と協業することで、成功を目指すことになる。東京産業新聞社は、ウェブサービス開発とコンサルティングの未来検索ブラジルの子会社である。エンタテイメント情報のウェブ情報サイト「ガジェット通信」やまとめサイトの「cureco(キュレコ)」を運営している。今回は海外の有力メディアのライセンスを得ることでの映画ジャンルへの進出となる。一方で、国内にはすでにシネマトゥデイや映画.comなど複数の映画専門の大規模なウェブメディアがある。「Variety Japan」がこうしたメディアとどのような差別化を図り、ユーザーを拡大するのかが注目される。[/アニメ!アニメ!ビズ/www.animeanime.bizより転載記事]
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