米国西海岸から日本の様々なポップカルチャーを発信するべく、J-POPサミットが2009年にスタートした。年々成長する本イベントへの注目が増している。2015年はメイン会場をこれまでのジャパンタウンから複合施設フォートメイソンセンターに移し、さらに市内各所に会場を設けるなど大幅にパワーアップした。新たに入場チケットの必要な会場も設置された。8月8日、9日の開催2日間来場者数は、3万2000人を超える大盛況となった。さらに関連イベントであるジャパンフィルムフェスティバルが16日まであり、引き続き日本カルチャーを発信する。米国ではロサンゼルスのアニメエキスポ、ボルチモアのオタコンに代表される日本アニメやマンガをテーマにしたイベントが数多く開催される。入場者の数も、数万人規模の大型イベントも少なくない。そうしたなかでJ-POPサミットはアニメやマンガだけでなく、日本の多様なポップカルチャーを伝えるとしてスタートした。実写映画やアート、ファッション、音楽やカワイイ文化からテクノロジーまで多様だ。イベントの盛況は、幅広い日本カルチャーが現地の人たちが支持を受けているともいえるだろう。J-POPサミットの創設者で代表を務める堀淵清治氏は、「昨年のジャパンタウンでのイベントが収容人数の限界まで広がったことで、私たちは新しいイベントに変革すべきだと気づきました」と2015年のイベントの変化を説明する。そして、今後もさらにイベントを発展させていくと意欲を見せる。そんな2015年のイベントの目玉は数多い。「インタレクティブパビリオン(Interactive Pavilion)」は、日本のテクノロジーと商業デザイン、イノベーションを紹介する。またポップトラベル(POP TRAVEL)では日本観光地が展示された。そしてゲストには俳優の浅野忠信さん、アニメ監督の森本晃司、イラストレーターの中村佑介さんらが招かれた。音楽アーティストも日本から数多く渡米したJAM Projectやテクノ音楽のケン・イシイ、藍井エイルなど多くの名前が連なる。日本カルチャーの新たな潮流を感じさせ大きな成功を収めたJ-POPサミット。2016年以降も、さらなる変化が期待出来そうだ。
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