一般の人でも楽しめる映画祭の方向性は、開催会場の再編にも表れている。2014年の六本木及び築地の歌舞伎座は変わらないが、昨年会場だった日本橋でなく新宿が別会場となる。しかも、新宿の大型シネコン3つ、TOHOシネマズ新宿、新宿ピカデリー、新宿バルト9を使用するというからアクセスの面でも映画ファンにはうれしい。京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターも会場のひとつ。 また国際コンテンツマーケットのTIFFCOMも10月20日から22日の3日間の予定で開催する。こちらはお台場のホテルグランパシフィック LE DAIBAが会場。 全体では都内各所での分散開催の色合いが強くなっている。それは裏返せば、映画祭が外に向けて広がりをみせていることでもある。すでに国際映画祭のなかでは老舗になりつつある東京国際映画祭のさらなる飛躍が期待されている。