「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」 早見沙織×東山奈央トーク“本物”は見つかったのか? 前編 2ページ目 | アニメ!アニメ!

「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続」 早見沙織×東山奈央トーク“本物”は見つかったのか? 前編

2015年4月よりスタートした『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続』は全13話の放送を終了した。ヒロインを演じた早見沙織さんと東山奈央さんに、最終回を迎えての話を伺った。

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■ “本物”は見つかったのか?

―最終話のクライマックスでは三人の関係性を問い直すような場面がありました。

東山
正直すごく悩みました。結衣の気持ちや理想的な結論は理解できても、彼女がどう話すのか、語り口が本当に想像できなかったんです。
台本に書き込んだ自分の注意書きを読み返しててびっくりしたんです。「にこやか、諦め、吐き捨てる。心は泣いている、うれしくなっちゃう、懐かしい、切ない」……これ全部ひとつのセリフに込めるとか……。
ただ演じる時は何も考えないで、素直に出てきたことを言うようにしてたんです。たぶん結衣は相当いっぱい考えて、何度も反芻して、自分の中ではストンと落ちた状態で言っているんだろうなって。

1期で結衣が八幡と花火大会に行く話があるんです。その時に普段はアホっぽく見える結衣も、内ではいろいろ考えてたりという片鱗がその時にすでに見えていました。結衣は奥深いものを抱えていたんだなって、演じている私もハッとさせられました。

早見 
雪乃が結衣に「由比ヶ浜さん、あなた、すごいわ」って言うところで、私は全然そんなつもりじゃなかったのにふいに泣きそうになったんです。たぶんその一言に雪乃は万感の思いを込めたんですよね。そもそも結衣がいなかったら奉仕部は始まってないだろうし、本当にすごい人だと思います。

東山 
結衣ががんばって場つなぎしなかったら奉仕部は、もう少し前に崩壊していたしね(笑)。

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早見 
セリフを言う瞬間、雪乃は結衣を眩しそうに見つめるんですよ。たぶん一緒に涙が出てしまうくらいの眩しさなんだと思うんです。だからこのセリフいいなと思いましたね。
解決するはずのない問題に、雪乃としてはひとつの道筋が見えたかなと思います。

東山 
結衣は、八幡と雪乃を見ていて、このままだと自分は去らないといけないのは目に見えていました。でも本当は自分が八幡と二人でいたい。それは叶わないとしても、せめて三人の関係は続けていきたい。
結衣の中には「私を置いていかないで」って泣き叫びたいくらいの気持ちはきっとあったと思うんですよ。それを自分なりに整理して、最終話で穏やかな言葉として発している。でもそこで雪乃と八幡の通じ合うようなやりとりを目の当たりにするんです。分かってはいたんだけど、やっぱり辛いですよね。

早見 
渡先生と奈央ちゃんが話している時に、「結衣はここでは自分のために言葉を言ってる」と先生がおっしゃっていて、ハッとしました。正しいと思ってない、でも言う。ズルいって分かってる、でも言う。ここに来て結衣も変わっているんだって。

―人物の変化が、本当に活き活きとしていますね。

早見 
実際に存在する奉仕部の人たちの日常をちょっと覗かせてもらっているという感覚で私はやっていました。ですので純粋に先が気になりますよね。きっと一年後とか、これから先また三人で会ったりすると、何か変化があると思いますので、そこも見てみたいですね。

―お二人は、八幡は探していた“本物”を見つけられたと思いますか?

東山 
これからだよね。きっとね。

早見 
私は、見てくださった皆さんに委ねたいですね。

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後編に続く(7月2日公開予定)

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《細川洋平》
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