ミュージカル「忍たま乱太郎」再演だけど新しい、パワーは100%全開! 2ページ目 | アニメ!アニメ!

ミュージカル「忍たま乱太郎」再演だけど新しい、パワーは100%全開!

高浩美の アニメ×ステージ&ミュージカル談義 ■ 「一番観て欲しいのはやっぱりキャスト陣。初演からの半年間で何処まで成長したかを観て欲しい」(菅野臣太朗)

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■ 立体感のあるアクションシーン、全体として弾けた印象、パワー120%で熱演

ストーリーは1月の初演通りで、脚本は大きくは変わってないが、演出面で物語の輪郭をはっきりとさせてよりわかりやすくなっている。劇場の機構と特長をふんだんに生かしたスタイルで印象は初演と比べると大きく異なる。
幕開きで客席の天井からも忍者が降りてくる。劇場自体が”忍者屋敷”なのかという感じだ。幻術に翻弄される忍術学園の面々、奈落落ち、スライダーもあり、立体感のあるアクションシーンが多く、ここは迫力のある仕上がりとなっていた。照明もメリハリがはっきりした印象で場面の様子を雄弁に語ってくれる”明かり”となっていた。

『俺達の居る場所』、そのアンサーソングの『六忍のワルツ』。アンサーソングを設定することによって6人の関係性やその繋がりの深さが掘り下げられる。再演で楽曲を追加するのはなかなか大変なことだが、ミュージカル『忍たま乱太郎」はそういった”改訂”は多い。
また、初演で好評だった和太鼓、ここも叩き方やリズムに変化があった。俳優陣も初演よりも役に対しての解釈が深くなっており、ドラマ面でも魅せてくれる。全体として弾けた印象で、”忍ミュ”の楽しさがより伝わる。

相変わらずのドクタケ城の面々、”お約束”の”お間抜け”ぶりに磨きがかかり、ここは大いに笑いたいところ。忍術学園の先生2名山田&土井コンビの女装もかなりのクオリティで客席を大笑いさせる。結末はいつも同じだが、それでも楽しい”忍ミュ”、ラストはもちろん『勇気100%』、ここはキャストも観客も一体になって振り付きで歌う。
ここでいったん終わるのだが、その直後に上級生2名、3組に分かれて回毎に交代で登場する。実はそれぞれのオリジナル曲がある。ちなみに23日(火)は『もっと遠くへ』、善法寺伊作と食満留三郎が歌った。こういった”サービス”も”忍ミュ”らしさであろう。

千秋楽はライブビューイングも決まっている。東京ドームシティでは公演にちなんだイベントも実施中、トータルで『忍たま乱太郎』が楽しめる。
なお、6月28日の17時の回で公演200回を達成するとのこと。まだまだ続く忍術学園vsドクタケ城のバトル、来年はどんな戦い&お間抜けぶりを見せてくれるのか、タソガレドキ城は何を仕掛けてくるのか、毎回、目が離せない。

なお、ゲネプロ後に会見があった。安達勇人は「曲も増えたので、想いをのせて頑張りました」と語る。小野一貴は実は高いところは苦手とか。今回の劇場は高さがあるので「挑戦です!」とコメント。
鐘ヶ江洸は今回の公演で”忍ミュ”初参加、「和太鼓も初めてで……初めてだらけで、(忍たまファミリーに)溶け込めるように頑張りました」と語った。そんな彼に対してどういう風に”忍たまファミリー”に溶け込んでいったか、という質問が記者席から出た。「ご飯食べに行ったり、ミーティングしたり……無理矢理頑張って入った訳ではないですね」と語れば、 安達勇人が「スゴい、動けるし~あっという間に溶け込んでたね!。忍たまファミリーは絆が強い、もうスゴい自然に~(溶け込んでて)最高のメンバーです!」とナイスな”援護射撃”。
また、1月から参加の海老澤健次に対して早乙女じょうじが「6人の中で(一番)しっかりしてる」と発言。それに対して海老澤健次は「すぐにご飯に行かせていただいて……6人の時間を大切にしようと……」と語った。

稽古中のエピソードでは小野一貴が「近くに食べに行って、男気じゃんけんをやった!」すかさず横井寛典、「(多く)勝ったのは俺だよ!」と笑いを取った。また稽古場でのトレーニングはなかなかハードでサンドバッグを1分間蹴り続けるのを3セット、という内容で、もちろん筋トレもあり。この成果がアクションに繋がっている、という訳である。
見所は安達は「歌ですね!」、小野は「男らしい汗の量!」鐘ヶ江「武器を使った立ち回り」海老沢は「セットの作りが(初演と)違うのでシーン毎の表現の違いを探してみて下さい」早乙女は「上段での殺陣のシーン」北園「『俺達の居る場所』、熱い曲です!皆さんの心に響かせたい」

時折、キャスト同士でツッコミあったり、また、稽古の様子を再現してみたりと、和気あいあい、楽しそうに語るキャスト達、このチームワークが熱い舞台を紡いでいるようだ。

ミュージカル『忍たま乱太郎』第6弾 再演~大いなる幻影
http://www.musical-nintama.com/index.php
2015年6月19日~7月5日
シアターGロッソ
原作: 尼子騒兵衛 著「落第忍者乱太郎」よりアニメーション「忍たま乱太郎」
脚本: 阪口和久
演出: 菅野臣太朗
作曲・歌唱指導: YOSHIZUMI
振付: 酒井麻也子 【殺陣】 今井靖彦
キャラクタービジュアルアドバイザー: 馮啓孝
【出演】
安達勇人/小野一貴/鐘ヶ江洸/海老澤健次/早乙女じょうじ/北園涼
大西統眞/細川晴太/藤村真優/古賀瑠
渋谷美憂/高宗歩未/小玉百夏 幹山恭市/高橋光/松村凌太郎/渡辺隼斗/小笠原竜哉/湯浅雅恭/中村利裕/豊/横井寛典
翁長卓/小林亮太/下村尊則(特別出演) 迫英雄/真佐夫/今井靖彦

ミュージカル『忍たま乱太郎』第6弾 再演~大いなる幻影
(C)ミュージカル「忍たま乱太郎」製作委員会
《高浩美》
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