6月18日から21日にかけて、東京ビッグサイトにて開催中の「東京おもちゃショー2015」。本イベントのタカラトミーアーツブースでは、新作アニメも発表された「サンダーバード・アー・ゴー」のステージが行われた。ステージ上に登壇したのは、イギリスのテレビ局ITV傘下のITVStudioよりスティーブン・グリーン氏。そして日本での展開を行う東北新社の上席執行役員・吉田健太郎氏、グッズを手がけるタカラトミー取締役 常務執行役員の鴻巣崇氏だ。グリーン氏はマイクの前に立つと、まずは2015年秋より日本国内での放送がスタートするアニメの話題を切り出した。『サンダーバード・アー・ゴー』は、「サンダーバード」シリーズの50周年という節目の年にプロジェクトがスタートした作品で、世界的にも名高いPUKEKOおよびWeta WorkShopが制作を行う。特徴的なのが、ミニチュアと最先端のCGを融合させている点であり、「新しい感覚のアニメは、往年のファンにも、新しいファンにも満足してもらえる」とグリーン氏はコメント。また、日本に先駆ける形でイギリス、オーストラリア、ニュージーランドでは4月から放送が始まっており、すでに高い評価を得ているとのことだ。グリーン氏の並々ならぬ自信は、海外からの評判があってのことだろう。続いて吉田氏は、過去作品でも東北新社が「サンダーバード」の日本展開に一役買っていたエピソードを語る。50年が経った今、再び本作で協力体制を築けたことについて「運命的であり必然的」とコメント。その表情からは喜びが見て取れた。もちろん最新作「サンダーバード・アー・ゴー」についても、東北新社が総力を上げてバックアップすることを約束していた。グッズ展開の中心人物である鴻巣氏からは、ミニチュアとCGの融合というユニークな手法で制作されるアニメに対して「これからのトレンドになるのでは」とのコメントがあった。また、子供の頃の思い出話にまで話が及んだりと、鴻巣氏個人としても、「サンダーバード」に相当な思い入れがあることが伺えた。続いては、タカラトミーが制作したグッズを紹介するべく、アイドルグループ「でんぱ組.inc」のメンバーが、インターナショナルレスキューの衣装を身にまとって登場。グッズ紹介の前にアニメのPVが披露されると、でんぱ組.incの面々は口をそろえて「カッコイイ!」と興奮気味に話していた。さらにスクリーンにはミニチュアを実際に作っているメイキングシーンが映し出され、その緻密な制作風景にも驚いている様子だった。そして、グッズとして大きく取り上げられたのは「DX サンダーバード2号&サンダーバード4号」だ。このアイテムは4号の出動シーンを再現しており、2号と4号の通信する音声が流れるほか、ポッドの有無によって違った音声も流れるというものである。またポッドやウイング、コクピットは可動式で、手で動かして楽しむこともできる。さらにポッドのレバーを引けば、2号から4号を発車することも可能だ。さらにもうひとつ、作中に登場するメカや乗り物を精巧に再現した「サンダーバード トミカ」も公開された。第1弾はサンダーバード1号から5号。手のひらサイズで遊びやすいというトミカの特徴を活かしながら、造形や彩色にもこだわりが見られるグッズだ。また、ロケットや宇宙ステーションがモチーフの1号、3号5号に関しては、台座が付属するため、空中に浮かべたイメージで飾ることもできるという。今回発表された新グッズはいずれも、生まれ変わった「サンダーバード」の魅力を幅広い層に向けてアピールするには格好の商品となるだろう。50週年を迎えて再び動き出した同シリーズの、アニメはもちろん、タカラトミーが放つグッズ展開にも注目していきたい。
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