SF大作「ジュピター」の見どころは? 沼倉有人(CGWORLD)×数土直志(アニメ!アニメ!) 編集長対談で迫る! 3ページ目 | アニメ!アニメ!

SF大作「ジュピター」の見どころは? 沼倉有人(CGWORLD)×数土直志(アニメ!アニメ!) 編集長対談で迫る!

SFアクション映画『ジュピター』の劇場公開を控え、デジタル系エンターテインメント映像誌「CGWORLD」編集長の沼倉有人氏と、アニメ情報サイト「アニメ!アニメ!」編集長の数土直志氏の対談を行った。

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■ 『ジュピター』から新たなアイデアが生まれるかもしれない。

――SF映画と日本のアニメの関係性についてはいかがでしょうか?

数土
『ブレードランナー』から影響を受けた押井(守)さんが『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』をつくり、それを受けてウォシャウスキー姉弟が『マトリックス』をつくり、それに刺激を受けた日本のクリエイターが新たな表現を追求していく。どっちが偉いかではなく“良い関係”をつくれている。世界に映像をつくる国はたくさんありますが、日本とアメリカほどクリエイティブが相互作用している国は少ないと思います。

沼倉
それはいいことですよね。本作『ジュピター』でも、これをもとに日本側にまた新しい発想があるといいですね。

数土
『パシフィック・リム』が顕著ですが、日本のSF的な遺伝子がアメリカの才能あるクリエイターに受け継がれてビッグバジェットの大作映画になって出てきているというのが最近の傾向なのかなと思います。そうした流れのなかにこの『ジュピター』もあるという認識です。

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――では、最後に本作の見どころをおひとりずつお願いします。

沼倉
映像的な観点でいうと、序盤のシカゴのシーンなどは、90年代によく見られた実写ベースにVFXを施すという手法を取りつつ、最新技術もさり気なく取り入れている。『マトリックス』シリーズから一貫してウォシャウスキー作品のVFXを手がけ続けているダン・グラスが本作でも視覚効果監修を務めているのですが、今回もウォシャウスキー姉弟の世界観を見事に映像化しています。そのあたり注目していただけたらなと思います。

数土
みんなで観に行くと、より楽しい映画なんだと思います。終わったあとに「あそここうだったよね」と語りがいのある映画です。「SF映画」としてはもちろんですが、恋愛映画としても面白いので、友達同士、そしてカップルで観ることもオススメします(笑)。

『ジュピター』
3月28日(土)新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー他 全国公開
http://www.jupitermovie.jp

アニメ!アニメ!×ジュピター特集ページ公開中!
/http://animeanime.jp/special/388/recent/

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《沖本茂義》

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