2015年から「ビジネスエリア」登場 AnimeJapan ビジネスエリア担当・北上浩司プロデューサーに訊く | アニメ!アニメ!

2015年から「ビジネスエリア」登場 AnimeJapan ビジネスエリア担当・北上浩司プロデューサーに訊く

2015年3月に総合アニメイベントAnimeJapan 2015が東京ビッグサイトで開催される。アニメ!アニメ!では、ビジネスエリアの担当プロデューサー・北上浩司氏に話を伺った。

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2015年3月20日から総合アニメイベントであるAnimeJapan 2015が東京ビッグサイトで開催される。第2回目を迎えた今年は新たに「ビジネスエリア」が設けられた。さらに平日金曜日からビジネスエリアをオープンするなど、体制を大きく変えた。
この大胆は改変の目指すものは、その効果は。2015年のAnimeJapanを知るうえで欠かせないビジネス施策について、ビジネスエリア担当プロデューサーの北上浩司氏に伺った。

AnimeJapan 2015
[ビジネスエリア]
http://www.anime-japan.jp/business/outline/

事前登録期間
2015年1月26日(月)~3月16日(月)23:59
※会期当日のビジネス登録も、会場のビジネスカウンターにてあり。

■ 2015年、新たに誕生した「ビジネスエリア」とは?

――メインエリア、例えばステージや企業ブースなどは、ファンの方にはよく見えますが、ビジネスはそもそも目に見えにくいと思います。ビジネスエリアについて教えてください。

北上浩司氏(以下、北上) 
AnimeJapanはファン向けに盛り上げればそれだけでいいというものではないと思っています。海外のかたにも来ていただいて、日本のアニメを世界に向けて発信していく、それも重要だと思います。
それが日本のアニメの発展となり、さらに企業やビジネスの発展となります。そこを活性化しないと新しい作品もファンには届けられません。ファンイベントとしての盛り上がりだけでない部分をAnimeJapanに入れたいと、1回目、2回目とビジネスを担当させてもらっています。

――ビジネスでは、映像番組見本市として秋にTIFFCOMがあります。あるいはセミナーでは、日本動画協会が異業種連携でABPFというセミナーを実施しています。これらとAnimeJapanはどこが違うのでしょうか?

北上 
今回で2回目のAnimeJapanですが、僕にも正直、AnimeJapanのビジネスの形はまだ見えてないところもあります。どの形がAnimeJapanでいちばんいいのか探っています。ブースだけ並べるのがいいのか、より一歩踏み出していくべきか。まだ確立できてないですね。

――それは逆に言うと、トライアンドエラーを繰り返していくことですか。

北上 
ビジネスエリアができたことは、大きな前進だと思います。そこをしっかりやりながら、今回の結果を見てAnimeJapanとしてのビジネスがどうあるべきか、3回目に向けた最初の一歩かなと思っています。


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――今回ビジネスエリアができ、平日、金曜日からのオープンとなりました。でも、たとえばかつての東京国際アニメフェア、あるいは東京ゲームショウを考えると、ビジネスデイが2日間、一般デイが2日間と完全に分かれています、今回はビジネスデイの2日間を一般のメインエリアの1日目と被せました。他にあまりないやり方ですが、これはどういった意図ですか?

北上 
ビジネスデイを作るか、作らないかは、1回目の開催のときから議論がありました。結果、1回目は全2日間のなかに全部凝縮してみました。海外の方は非常に多く来ていただいたのですが、「商談の環境を改善してほしい」という意見が多かったのです。それではまずエリアを分けましょうと。さらにビジネスのかたが来やすいのは平日だと思うので、金曜日、土曜日という設定にしました。木金でなく金土にしたのは、ビジネスに来ていただいている方にもエンドユーザー、一般のファンの方がどう盛り上がっているのか実際に見て欲しいからです。

――ビジネスエリアにはビジネス関係者しか入れませんので、何が行われているか分かりにくいかもしれません。ビジネスエリアは実際にどういったものなのでしょうか?

北上
まずブースが並んでいて、そこで商談が行われるというシンプルな形にはなります。商談のひとつは海外との作品の商談です。今回はそれに加えて国内のビジネスユーザーにも多く来てもらった国内ビジネスの活性化も念頭に置いています。商品化につながるものや、制作につながること、そんな話がこのエリアのなかで多く起こればいいなと思っています。

――ブースの出展社数はどのぐらいですか?

北上
38社です。

――その38社はどういった会社が中心ですか?

北上 
実行委員会に参加するアニメ関連の会社、メーカー、あとはテレビ局、これからアニメビジネスをやろうとしている会社も入っています。

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《animeanime》
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