第九回声優アワード授賞式徹底レポート!主演男優賞の小野大輔「声優という仕事が大好きです!」 4ページ目 | アニメ!アニメ!

第九回声優アワード授賞式徹底レポート!主演男優賞の小野大輔「声優という仕事が大好きです!」

3月7日、第九回声優アワードの授賞式が行われた。あいにくの曇天ではあったが、会場は華やかな熱気に包まれていた。その会場レポートをお届けする。

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第九回声優アワード授賞式
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■ 主演男優賞、小野大輔「声優という仕事が大好きです!」
主演女優賞、神田沙也加「オーディションを受けて、仕事が出来るように精進いたします」

そしていよいよ、ラスト。まず主演男優賞の小野大輔。2度目の主演男優賞、小野は笑顔で、高々とトロフィーを掲げた。
「ホントにホントに、身に余る程の光栄です。ありがとうございます。今日、この壇上に上がるにあたって、タキシードを着てきました。このタキシード、第四回の主演男優賞をいただいた時と同じタキシードを同じものを着てきました。実は前社長にプレゼントして頂いたものでもう一度、着てまいりました。思えばこの1年、主演をさせて頂いた作品というものが、これまで積み重ねてきた、歴史だったり、育んできた情熱だったり、というのを次の世代につなげる作品が多く担当させて頂きました。『ヤマト2199』の古代進しかり、そして『ジョジョ~』の空条承太郎、祖先の想いを引き継ぎ、次の世代につないでいく役割があります。僕たちの仕事は僕たちだけでは出来ません。1人では出来ません。決して1人ではなく、みんなで作っていくものです。そういったことを、身に染みて、ひしひしと感じた1年でした。この(ポケットの)チーフは弊社のスタッフさんたちが用意して下さいました。給料をちょっとづつ削って頂いて、集めて下さいました。ホントにホントに、1人ではないと、改めて感じて、ここでうるっときてしまいまして、はい、いろんな人の想いを背負ってここに立っていると……思っております。(作品に)関わっているスタッフ・キャストの皆さんの『この作品が好き』という気持ちがもの凄く強くって、僕は本当に、それが嬉しくって作品に関わってきたと思っております。好きという気持ちは僕は誰よりも強く、情熱を持っているのだと思っています。この”好き”という気持ちを忘れずにお仕事をして行きたいなと。ファンの”好き”という感情を受け止めて……また、”好き”を返していきたいなと。最後に……声優という仕事が大好きです!」と全身全霊で語ってくれた。

主演女優賞の神田沙也加は艶やかな梅の柄の振り袖姿でかなり緊張の面持ち。マイクの前に立って「主演女優賞を頂きました。本当に、本当にありがとうございます。私にとって、本当にとんでもない、とれるはずもない賞だと思っています。14歳でデビューして…最初になりたいと思ったのは声優さんでした。今年で28になって……ここまでのお仕事全てが声優のお仕事だったわけではありませんし、大好きなアニメ、尊敬する声優の方々はたくさんいらっしゃいます。最初に受賞のお話をいただいた時、私なんかとんでもありませんと戸惑いの気持ちもありました。本当に、私が一番驚いています。ですが、1年を通して、『アナと雪の女王』が、たくさんの方々に見ていただいて、歌っていただいて、愛していただいたことに、ここで感謝申し上げます。ありがとうございます。これからも、また今日お会いできて、こんな私にも優しく話しかけてくださった声優の皆さまに、またお会いできますように、またあらためて勉強して、オーディションを受けて、また、お会い出来るように精進いたします。今まで関わった全てのお仕事が……影響を受けた全てのアニメ作品の声優さんに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました!」と涙ぐみながらもしみじみと語った。

どの顔も晴れやかな表情。声優アワード、声優陣にとって栄えある賞、ファンの声援が”票”という目に見える形になる。トロフィーの輝き、それを手にすることによって更なる高みへいくことを決意させてくれるものである。また、多くの受賞者から”精進”という言葉が出た。一つのことに精神を集中して励むこと、一生懸命に努力することを意味するが、もとは仏教の言葉で、雑念を去り、仏道修行に専心することを意味する。
今回の投票数は8万5千票との発表もあった(前回は6万)。来年の声優アワード、よりいっそう盛り上がることであろう。

声優アワード
http://www.seiyuawards.jp
《高浩美》
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