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第九回声優アワード授賞式徹底レポート!主演男優賞の小野大輔「声優という仕事が大好きです!」

3月7日、第九回声優アワードの授賞式が行われた。あいにくの曇天ではあったが、会場は華やかな熱気に包まれていた。その会場レポートをお届けする。

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第九回声優アワード授賞式
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■ パーソナリティ賞受賞で小野大輔「ラジオというメディアは一人じゃない」
功労賞で大竹宏「うれしいにゃ~」と”ニャロメ”で表現

続いてパーソナリティ賞は小野大輔と神谷浩史が受賞、神谷浩史は仕事の都合で登壇がかなわず、青二プロダクションの執行役員・池田克明が代理でトロフィーを受け取った。
小野大輔は「今日は神谷さんはこの場にはいないのですが、本当に2人で取った賞だと実感しております。(神谷さんと)8年この番組(『神谷浩史・小野大輔のDearGirl~Stories~』)をやらせて頂いています。当初はこんなに素晴らしい賞を頂けるとは全然、思っていなくって。神谷さんもそうだと思っています。率直に申し上げると、ラジオでしゃべるのがその時は苦手で、“ラジオというものはこういうものである”ということがわかっていなかった。それで8年間もやってきて、この賞は”ごほうび”かなと……。この番組でラジオの面白さを知ったんですね。ラジオというメディアは、1人ではない、しゃべっているときも自分が家でラジオを聴いてる時も、いつも1人じゃない。この番組以外でもいつも思うんですね、1人じゃないことを。これからも(これを)忘れずにリスナーの皆さんに楽しい時間を届けていきたい」と感無量な様子で挨拶した。

富山敬賞は大塚明夫が受賞。かなりラフないでたちで登壇。「私は今、大変後悔しています。こんなに立派な賞とはつゆ知らず……次回何か頂ける時は必ずタキシードで来ようと思います。富山敬さんとはずいぶん一緒にお仕事をさせて頂きました。私が頂いていいのでしょうかという不思議な気持ちです」と挨拶。そこでMCの長谷川が「声がタキシード!」とナイスなフォローを入れた。

続いて高橋和枝賞の高島雅羅が登壇、シックな着物姿がよく似合っていた。「表現者としての目標であり、憧れの方が高橋和枝さんでした」と感慨深い様子。
「この高橋和枝さんの名前のついた賞を頂けるということで、本当に嬉しく、身に余る光栄です。この賞を励みに頑張る所存です」とちょっと声を震わせながらコメント。

功労賞は大竹宏と白石冬美。大竹宏は「ニャ~ロメ~、うれしいにゃ~」とニャロメの声で喜びを表現。それから「ウッキー、ウッキー」等次々と当たり役の声(しかも台詞!)を披露する大サービス!会場から大きな拍手が起こった。
「声優という言葉はいつから発生したのでしょうか。あるとき、大塚明夫のお父様とゴルフに行きまして、他の(初対面)ご夫婦とご一緒いたしまして『失礼ですが、何をやっていらっしゃるんですか?』と。『声優をやっています』と。『あ~西友ストアーさんですね』しょうがないので『はい、そうです』と(笑)。今は声優と言ったらみんながなりたい職業になりました。今、養成所で若い声優志望の人を教えていますが、正直、100人いたらたった1人、それもプロになれるかもしれない可能性のある”ひとり”、です。今日、登壇した方々は本当に素晴らしいです。……私は60ン年(声優を)やっています。後、17年ぐらいは現役の声優で頑張りたい、そのためにはお仕事を頂きたいと思います」と生涯現役発言に会場は沸いた。

白石冬美「本当に長い間、たくさんの作品に恵まれて巡り会って、それに関わった、助けてくださった、使ってくださった皆様……しょぼんとすることもありました。(同僚に)『天使、しょってこい』と言われたこともありました。このような賞を頂いて感謝です……」そして締めに「ホワイトベース、発進します!」この一言に大きな拍手が起こった。

特別賞は『Wake Up,Girls!』。 吉岡茉祐、田中美海、青山吉能の3名が代表で登壇した。吉岡茉祐は「私達は、『Wake Up,Girls!』 の舞台である仙台に何度も行き、被災された石巻にも行きました。『Wake Up,Girls!』 として(私たちが)復興の力になれればと思います。この賞は今後の活動の糧とし、これからも精進していきたいと思います」とコメント。続いて田中美海は「聖地巡礼(の地)でたくさんの人たちと触れ合うことが出来ました。凄い賞で……これからも『Wake Up,Girls!』、頑張っていきます!」と元気よく。
最後に青山吉能が「この12月まで熊本に住んでいまして、(東京へは)通いで、この活動をしてきました。熊本で何か出来ないかなと、悶々としていて、それでオーディション受けて、こうやって特別賞を頂けて(涙)……たくさんの笑顔を見てきて……この活動をしてきてよかったと思います。家族、友人、ファンの皆様に大きな感謝をしたいと思います!」と涙ながらにコメントしていた。
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■ 助演男優賞、小西克幸「来年でデビュー20周年」と言えば、森川智之「今年でデビュー30周年」

特別功労賞では、スクリーンに鬼籍に入られたベテラン声優の名前が次々に上がった。どの名前もよく知られている方々ばかり。声優という仕事を確立させた先人たちである。しみじみとした時間が流れたひと時だった。

そして、いよいよ助演賞の男女。まず、助演男優賞、小西克幸と森川智之。 
小西克幸はまず、最初に感謝の言葉を述べた後、「助演男優賞という名誉ある賞を頂けるとは全く思ってもいなかったです。来年でデビュー20年、初心に戻って、イチから頑張っていきたいと思います」と決意を新たに。

森川智之は開口一番「どうも!トム・クルーズです!嘘です(笑)こんなことが言えるのは声優ならでは、ということで。小西さんとは養成所が一緒で、先輩になるんですけれども、実は僕も親しい人から『今年で声優始めて30周年になるよ』と言われて、『は~もうそんなになるんだ』こつこつとやってきたところで、こういった素晴らしいタイミングで、こんなに素敵な賞を頂き、本当に感謝しております。今まで出会ったスタッフの皆さん、クライアントの皆さん、共演者の皆さん、僕を応援してくれているファンの皆さん、全ての声優ファンに感謝したいです!」と感謝の言葉を述べた。

次に、助演女優賞の沢城みゆきがステージに上がった。登壇前に同じ事務所の大先輩・納谷六朗(享年82)の声が流れたが、その声を聞いた沢城みゆきは早々に涙腺が崩壊した様子。「鼻声ですみません、久々に納谷さんの声を聞いて……」と一言。
「助演女優賞を頂きました、誠にありがとうございます。自分の紹介のVTRで……不二子さん(が流れましたが、この役を)やらしていただけると、思いませんでした」と感慨深い様子。
「3年前から峰不二子さんという人と一緒に生活するようになってから、私のことを知らない人はたくさんいます。でも不二子さんのことを知らない人はいなくって。この数年間、なんだか大女優のかばん持ちをしているみたい。不二子さんと一緒に仕事をしていると、ふわっといる場所が出来て……何にも出来なかった自分ばかり思い出されて……恐縮ではございますが、笑顔でこの賞を頂きたいと思います」と涙ぐみながらコメントしてくれた。
そして最多得票賞の神谷浩史、4年連続の受賞で、もはや”レジェンド”である。
《高浩美》
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