スパイク・チュンソフトで『ダンガンロンパ』シリーズを手掛ける小高和剛氏は「My Ordinary Process for Crafting Extra-Ordinary Stories」(普通じゃない物語を作る、普通のプロセス)と題した講演を行いました。ここ数年、日本人によるセッションは激減していて、貴重な日本人クリエイターの話が聞ける機会ということもあってか、会場には多くの参加者が集まりました。小高氏は講演に入る前に「これは愚痴なんですが、なんでVitaを買ってくれないのでしょうか?」と語りかけ、笑いを誘います。小高氏が地元のゲームショップを散策した際にも、非常に扱いは小さかったそうです。Vitaは米国では苦戦しているとはいえ『ダンガンロンパ』は米国で10万本を販売したそうで、小高氏の作品の人気の高さを伺わせます。『ダンガンロンパ』は本編が『2』まで発売され、昨年にはスピンオフの『絶対絶望少女』も発売されたアドベンチャーゲームです。アニメや舞台化も行われ、グッズも約900点が登場するという人気のシリーズとなっています。小高氏は本シリーズについて「魅力的なキャラクター」「期待を超えるストーリー」「ゲームメカニック」の3点に注力していると言い、特に最初の「魅力的なキャラクター作りを中心的に考えています」と話しました。「プレイヤーは物語やゲームプレイをキャラクターを通じて体験しています。だから、記憶に残るゲームには、記憶に残るキャラクターが必要だと考えて自分はゲーム作りを行っています」(小高氏)。では、どのようなプロセスを経てキャラクターは生まれるのでしょうか? 小高氏はそのプロセスは毎回変わらず、最初に「(キャラクターの)背景」「見た目」「性格」の3つの項目で、とにかく思いつくだけのキーワードを用意するそうです。そして生まれたキーワードの組み合わせでキャラクターを作ります。小高氏は、この選択には正解は無いと言い、自分自身がそのキャラクターを愛せるかを基準にしていると述べました。[/INSIDEより転載記事]
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