2月19日(木)に北海道夕張市で開幕した、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015で「原宿かわいいカルチャー」を牽引するアートディレクターの増田セバスチャンが、新しい波(ニューウエーブ)を起こしてほしい映画人に贈られる「ニューウェーブアワード」を受賞した。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭は1990年にスタート、SFやホラー、ファンタジー、アドベンチャー、アクション、サスペンスなど分野にフォーカスしている。アニメーションもそのひとつだ。クリエイター部門に選ばれた増田は、昨年アニメーション『くるみ割り人形』で映画監督デビューを果たした。『くるみ割り人形』は、1979年に制作された人形アニメーションを、今回サンリオ40周年記念作品として全面的なリメークを行った作品。人形アニメーションに最先端のデジタル映像技術を投入したことが話題を呼んだ。2014年の東京国際映画祭でも上映されるなど注目を浴びた。「かわいい」で世界中の注目を集める増田だが、意外なことにこれまで賞には恵まれず、映画はもとより、ファッション・アートも含めて、今回が初めての受賞。「はじめての受賞がファッションでもアートでもなく映画だったので、みなさんのお仲間に入れていただけたようで、うれしいです。映画を作る切符を手に入れたと思って、どんどん作っていきたいと思います」と喜びを語った。ニューウェーブアワードはこのほか男優部門と女優部門も設けられている。同賞の男優部門は2014年には『東京難民』を主演した中村蒼、女優部門は『リトル・フォレスト』で活躍した松岡茉優が受賞した。“世界で一番、楽しい映画祭!”を謳う今年のゆうばりファンタスティック国際映画祭は、2月19日から22日まで、多彩な84作品が7会場で上映される。[星野一軌]
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