第42回アングレーム国際漫画フェスティバル　アワードに日本から多数ノミネート

2015年1月29日から2月1日まで、フランスで、世界有数の漫画フェスティバルが開催される。アングレーム国際漫画フェスティバルだ。

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2015.1.11 Sun 20:57

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2015年1月29日から2月1日まで、フランスの地方都市アングレームで、世界有数の漫画フェスティバルが開催される。アングレーム国際漫画（バンドデシネ）フェスティバル（Festival International de la Bande Dessinee）だ。
フランスのイベントではあるが、イベントの特徴はフランスの漫画であるバンドデシネだけでなく、アメリカンコミックス、日本のマンガ、さらにラテンアメリカや中国、韓国などのアジアの作品などを幅広く取り扱うことだ。国際性と多様性がアングレームを世界的なイベントとしている。

また期間中発表されるオフィシャルアワードが毎年大きな注目を集める。事前に選定された公式作品の中から最優秀長編賞、最優秀シリーズ賞、審査員特別賞、観客賞、ユース賞（若者向け作品の最優秀賞）、遺産賞など各賞が決まる。
過去には谷口ジロー、浦沢直樹、辰巳ヨシヒロ、水木しげるなどの日本から受賞も多い。また海外の優秀作品が並ぶことから、日本の関係者からも注目が高い。

2015年は、メインコンペティションとなるオフィシャルセレクションに35作品が選ばれた。このうち日本のマンガは3作品が含まれている。西村ミツル（原作）と梶川卓郎（漫画）による『信長のシェフ』、丸尾末広の『瓶詰の地獄』、そして松本大洋の『SUNNY』である。アート性や文学性の高い作品を好むアングレームらしい選択である。
一方、若者向けの作品のベストを集めるユースセレクションでは、鈴木央の『七つの大罪』がある。こちはセレクション全体で12作品が選ばれている。

さらに未来に残したい作品から決める遺産賞がある。こちらは過去一年でなく長いキャリアを顕彰するものだ。功労賞の位置づけだ。2015年は10作品、松本零士の『宇宙海賊キャプテンハーロック』、そして刺青師としても名高い梵天太郎の『SEX & FURY』と異色の選出になった。
また、スリラー部門のポーラーセレクションには5作品のひとつにカネコアツシの『WET MOON』がある。さらに『PETITES COUPURES A SHIOGUNI』は、日本にたびたび取材のため訪れるフロラン・シャヴェの作品だ。
各賞はフェスティバル最終日に発表されるが、日本関連の作品の活躍にも期待したいところだ。

アングレーム国際漫画（バンドデシネ）フェスティバル（Festival International de la Bande Dessinee）
http://www.bdangouleme.com/

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