CGアニメは過去数年、着実な成長を続けてきた。2011年の『friends もののけ島のナキ』はCGアニメ映画のビジネスの可能性を生み出したし、2012年公開の『009 RE:CYBORG』や2013年の『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』はセルルックCGアニメの発展に大きな貢献をした。 それでも2014年のCGアニメーションの同時多発的なビジネスの成功は、特筆すべきものだ。『楽園追放-Expelled from Paradise-』『シドニアの騎士』などヒット作が相次いでいる。一般層からコアファンまで、鑑賞者がセルアニメとCGをあまり区別しなくなった。 なかでも興収80億円の『STAND BY ME ドラえもん』は、これまでの2Dセルアニメの同作のシリーズの興収を大きく超えた。CGになることで、子どもたちだけでない大人の観客を惹きつけた。