木村
やっぱり緊張しました。いざ始まってみると自分だけでなく周りもみんな緊張していて、私自身もガチガチだったと言われました。でも、素直に楽しいなと思いました。脚本も素敵だし、他のキャストさんと演じられてすごくワクワクしました。
千菅
緊張を共有できる雰囲気があったのと、先輩方が本当に頼れる方々ばかりで安心して緊張できたと思います。経験が少ないのはどうあがいてもごまかせないので、先輩方に頼れるところは頼りながら自分たちの役にぶつかっていけました。
メインの5人全員が新人で、その5人がアニメ業界に飛び込んでいくというお話のおかげですごく雰囲気が良かったです。
―いまお話をうかがっていて、3人の雰囲気からも上山高校アニメーション同好会のような連帯感があるなと思いました。
木村
上山高校アニメーション同好会の「神仏混淆七福陣」のアフレコのシーンは、冒頭シーンでちっすーが色んな役をやるのが大変そうだなって思いました。
千菅
たくさんやりました（笑）
―他のメンバーの棒読みも、あえて素人っぽくやるのが案外難しくないですか？
木村
そうなんです。私はうまくできなかったのですが、みどり役の大和田仁美ちゃんが「なにをー！」って棒読みするのがすっごく上手でしかもかわいくて、感心しました。
千菅
あれはクセになります。何度も聞きたくなってしまう。
佳村
「神仏混淆七福陣」でみんなで「やー！」っていうセリフがあるんです。タイミングが遅れてみんなより遅れて「やー！」と言ってしまって「もう一度やらせてください」とお願いしたんです。ところが、それがオンエアで使われてしまって。あえてバラバラな「やー！」になってしまいました（笑）
千菅
そこも「やー！」って言ってる7人のうち3人が私です……。
木村
ほとんどちっすーだよね。
千菅
何役かあるので「やーっ！」「やーっ！」みたいに私も完全にズレてて、遅れているのが私とるるちゃん（佳村さん）です。
―そこはもうあえての採用、ですね。
佳村
そのままオンエアに使われて、それもありなんだなと水島努監督や制作の方々のセンスがすごいなと思いました。
―あおいは自分へのご褒美にドーナツを食べることを励みに仕事を頑張っていましたが、みなさんのご褒美は何ですか？
佳村
キャストのみなさんとの食事会ですね。
―いつも何人くらい参加するのでしょうか。
佳村
ほぼ全員？
木村
毎回大人数で、10人はいます。
千菅
その日自分が失敗したなと思ったことも、アドバイスをしていただいたりと新しい発見があります。「来週こそ絶対に頑張ろう」と前向きな気持ちにしてもらえるのがこのアフレコ後の食事会です。
木村
アドバイスいただいたり、愉快なお話もあったり、こういう場って私たちにとってすごく大きいよね。とても大切です。
（後編に続く）
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石田燿子、宮森あおい＆安原絵麻＆坂木しずか（木村珠莉＆佳村はるか＆千菅春香）
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木村珠莉制作現場潜入レポート
『SHIROBAKO』のSHIROBAKOが出来るまで！ ～その1 企画編～
[音声特典]
第1話：木村珠莉（宮森あおい役）×川瀬浩平
第2話&第3話：木村珠莉（宮森あおい役）×堀川憲司（P.A.WORKS）×永谷敬之（INFINITE）
