アニメ史上に残る傑作長編アニメ『王立宇宙軍 オネアミスの翼』、本作の続編として長年企画が暖められていることを知るファンも多いだろう。その作品『蒼きウル』が2015年、いよいよ動き出すことが明らかにされた。しかも、その製作主体はシンガポールに置かれて、世界を目指すという。 ガイナックスとUru in Blue LLPは、12月5日から7日までシンガポールで開催されたアニメフェスティバルアジア(Anime Festival Asia )2014で、『蒼きウル』の制作開始を発表した。会場にブースが設けられ、作品のビジュアルなどを発表した。
監督と脚本はガイナックスの代表取締役でもある山賀博之さんが務め、キャラクターデザインは「エヴァンゲリオン」シリーズでお馴染みの貞本義行さんが担当する。『王立宇宙軍 オネアミスの翼』と同じだ。 作品は長編劇場アニメとなり、2018年の世界同時公開を目指す。また2015年春には先行短編としてあるOverture版が公開される。 製作にあたっては、国内のアニメ製作で一般的な製作委員会方式を用いず、シンガポールでLLP(有限責任事業組合)を設立した「Uru in Blue LLP」を設立した。これまでの枠組みに捉われない制作を目指す。LLPを主体に世界中から資金と人材を集める。 今回の製作発表第一報がシンガポールとなったのも、こうした事情を反映していそうだ。どんなかたちで世界に送りだされるのか大きな関心を集めるに違いない。