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「ファンタシースターオン ライン2 -ON STAGE-」観客は”傍観者”でありながらプレイヤー

『PSO』15周年プロジェクトの舞台『ファンタシースターオン ライン2 -ON STAGE-』が12月4日から12月7日まで青山劇場で上演している。ゲームの舞台化の魅力について迫った。

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舞台『ファンタシースターオン ライン2 -ON STAGE-』 (C)SEGA
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■ 青山劇場の舞台が『PSO2』そのものに
クール、スタイリッシュ、インタラクティブ性あふれた新感覚の舞台

オープニングから”ゲーム感”満載。踊りのシーンはペンライトOKで、応援感覚で振ることができ(諸注意アナウンスでもインフォメーションされている)。ここから観客のテンションがアップする。

設定は近未来の2022年。高校生のタクヤ(蒼井翔太)は、自室で『PSO2』に夢中。そんなタクヤに「ゲームばかりしてないで」という母・レイコ(井上喜久子)。どこにでもある光景と会話、ありふれた日常、これが物語が進行するに従って大きく崩れていく。
その物語の出だしが終わったところで大きなスクリーンが降りてきてタイトルロール。タクヤは仲間といつものように『PSO2』を楽しんでいる時にNPC(ノンプレイヤーキャラクター )「ミラ」(久住小春)に出会う。タクヤは現実世界と『PSO2』(オラクル)の世界を行ったり来たり…事態は思わぬ方向に、そして封印されていたはずの”闇”が……。

冒頭で榎本温子と会一郎が本人役として登場するニコ 生『 PSO2 放送局』のシーンはとにかく楽しい。21世紀ならではの映像駆使、クオリティの高い映像がふんだんに登場、時折、“巨大な立体ゲーム”な雰囲気を醸し出す。時折”吹き出し”もあって小ネタ満載。
その反面、タクヤの自室はものすごく”アナログ的”でこたつに寝そべる姿はほのぼの。ファイティングシーンは迫力満点でゲームファンなら思い切り楽しめる。タクヤが住んでいる街の知事・一ノ瀬(井上和彦)はテレビでゲームの弊害について熱弁をふるうが、その妻・カエデ(白華れみ)は『PSO2』を始めたばかりの専業主婦。タクヤが通う高校の教師・田中は気弱な性格。ユミも『PSO2』好きだが、何か秘密を抱えている様子。

どこにでもいそうな、それでいてちょっと謎っぽい感じのキャラクターが登場、物語を紡いでいく。青山劇場の機構をフルに生かしてダイナミックなステージングが世界観を大きく見せる。アクション、効果音、映像のコラボもきっちり見せるところは、流石”セガ”、こだわり抜いたところだろう。
ラストのバトルはまばたきせずに観たい。ただのゲームの舞台化ではなく、かといって”舞台でゲーム”でもなく、舞台上にリアル世界とゲーム世界、それをさらに舞台でリアルで見せる発想がユニーク。幾重にも”虚”と”実”を重ね、さらに”二人一役”な”トリック”もあってここは”お楽しみ”。映像も駆使して『PSO2』の面白さを魅せていく。

出演俳優はいずれも実力揃い。アクションもキレがいい。衣裳もおしゃれでクール、スタイリッシュ。青山劇場の舞台が『PSO2』そのものになってしまう。観客は”傍観者”でありながら実は”プレイヤー的”な感覚も持てる、ゲームならではのインタラクティブ性にあふれている。新しい感覚のゲームの舞台が、またひとつ出来た。

舞台『ファンタシースターオンライン2-ON STAGE-』
青山劇場
12月4日(木)~12月7日(日)
http://phantasystar.sega.jp/psportal/pso15anniversary/theater/

舞台『ファンタシースターオン ライン2 -ON STAGE-』 
(C)SEGA
《高 浩美》
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