「NARUTO」原作者・岸本斉史、劇場版ナルトの姿に「お父さんの目線」
連載を終えたばかりの人気マンガ「NARUTO」の劇場版『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』の完成披露試写会が11月24日に開催。声優陣、監督、原作者の岸本斉史さんが登壇した。
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原作の最後の二話(699話と最終700話)の間、忍界大戦終結から2年後の世界を描く本作。原作者の岸本さんが「恋愛の話」と公言する通り、大筒木カグヤの子孫で忍の世界の滅亡を目論む大筒木トネリとの戦いの中で、ナルトが最終回でも描かれていた最愛の女性を見つける、その過程が描かれる。
“LAST”と銘打たれた本作のストーリー監修を務めた岸本さんは先日、連載を終え「〆切がないので余裕を持ってきました(笑)」と語り笑いを誘う。改めて、「NARUTO」ファンに向け「15年という長い連載の中でナルトがちょっとずつ成長していくのを見守ってくださったみなさまに感謝です」と思いを伝える。
さらに、ナルトの“最後の成長”として描いた本作について、ラストシーンに触れ「(ナルトたちは)自分にとって子どものように思っているので見られるかな? 恥ずかしくて見られないかも…と思ってたんですが、子どもが成長して離れていくような切ない気持ち、一段落したというお父さんのような目線で安心した」と明かした。
岸本さんには、サイ役の日野さんからも、最終話でほかの主要キャラクターと共に描かれたサイの13年後についても、そこに辿り着くまでの「過程を見たい!」というリクエストが出て、会場からも期待を込めた拍手が沸き起こったが、岸本先生は「意外とドロドロしますよ」と語り、会場は笑いに包まれた。
そして、この日はサプライズで「スキマスイッチ」(大橋卓弥&常田真太郎)も来場! 「2人で悩んで作った」という主題歌「星のうつわ」をこの日のためだけのピアノver.で披露し、会場はピアノの音色と歌声に酔いしれた。原作者の岸本さんも感激しきり。竹内さんはナルトの声で着ぐるみの動きに合わせて「スキマスイッチの兄ちゃんたち、メチャクチャカッコいい曲をサンキューだってばよ!」と語り、客席からは拍手が沸き起こった。
長年、ナルトの声を務めてきた竹内さんは、映画を見終えたばかりの観客の作品に対する拍手に「言葉じゃなくこの音が一番嬉しい」と満面の笑み。「オレたちの戦いの映画はこれでラストだ! 劇場で待ってるぜ!」となるとの声でファンに呼びかけた。
『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』は12月6日(土)より全国にて公開。
「NARUTO」原作者・岸本斉史、劇場版ナルトの姿に「お父さんの目線」で切なさと安心
《text:cinemacafe.net》