今後のアニメビジネスの方向性についてQ&Aで聞かれると、これまでの作品は映像ソフトなどの映像からの売り上げが8割程度の作品が多かったが、その比率を変える必要があると指摘する。これは先の『ガンダムUC』前夜祭にもつながっている考えかただ。理想的なかたちは、映像からの売上高が1/3、イベントから1/3、マーチャンダイジングが1/3だという。現在は『ラブライブ!』がこれに近いと話す。一方で、映像を伝えるメディアでは、テレビは依然重要だ。テレビは安く、伝達能力が高いとの認識である。テレビから作品を発信し、多角的なビジネスに結びつける。そんな未来像が浮かぶ。ビジネスはさらに海外に向かう。人気の中心は国内と見られがちな「ガンダム」シリーズだが、海外でも人気は高い。とりわけアジアでの人気は絶大だ。今後も積極的に展開をするが、そのためにはファンのニーズにいち早く応えること、そして違法配信対策のため、インターネットを通じた正規の海外配信は必須と、宮河氏は指摘した。アジアに比べると弱いとされる欧米でのガンダム人気も、「『ガンダムW』や『ガンダム00』などの人気作はあった。北米では前向きな主人公だと人気になる」と、話す。ただし、米国用のガンダムの企画の可能性も考えたが、作品は作り変えるものでないとも述べた。さらにフルCGアニメの可能性については、考えてないと話す。「日本ではハリウッドに追いつけないのでは。むしろガンダムは手描きの方向に向かう」と。むしろ、可能性があるとすればこれが海外でのガンダムなのかもしれない。現在は許諾をしていないが、ハリウッドからのガンダムの映画化オファーは多数来ていると話す。今後、どうするかを決断する必要はあるともいい、ガンダムの未来はまだまだ未知数だ。いずれにしても、今後もガンダムから大きなチャレンジが続くのは間違いないだろう。[数土直志]
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