2014年10月スタートのテレビアニメ『寄生獣 セイの格率』は、謎のパラサイト生物・ミギー役に平野綾さんを起用したことで大きな話題を集めた。だがミギーを演じているのは平野さんだけではない。ミギーの効果音には女子高生ヒューマンビートボクサーとして活躍中のRinkaさんの声が使用されることが判った。人の生の声を効果音とするユニークな試みだ。平野綾さんとRinkaさんの二人が生み出したアニメ版のミギーに要注目だ。『寄生獣 セイの格率』はアニメ初の試みとしてヒューマンビートボックスの要素を取り入れる。ヒューマンビートボックスは、楽器を使わずに人間の口だけでビートを刻み、楽曲を創り上げていく音楽ジャンルである。Rinkaさんは世界でも珍しい女子高生ビートボクサーで、数少ない女性プレーヤーの中でも国内トップクラスの実力を持つ。2013年には「HUMAN BEATBOX BATTLE JAPAN2013」で優勝した経験もあり、今後の活躍が期待されている。アニメ本編ではミギーの効果音をRinkaさんが担当。ミギーが迫力あるアクションや愛らしい動きを見せる際のサウンドは、ヒューマンビートボックスの技術を駆使したRinkaさんが創り上げたものだ。老舗制作会社・マッドハウスのアニメと、平野綾さんの声、そしてRinkaさんの効果音による相乗効果で、さらなる魅力が引き出されたミギーに注目すれば、本作をより深く楽しむことができるだろう。『寄生獣 セイの格率』は「月刊アフタヌーン」(講談社)ほかにて連載されたSFマンガ『寄生獣』が原作。連載終了から20年近くが経過した現在でも人気を博しており、11月29日(土)には全2部作の実写映画版の公開も控えている。[高橋克則]『寄生獣 セイの格率』/http://www.kiseiju.jp/
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