大ヒットスタートではあるが、安田レイの名前を知らない人も多いに違いない。それもそのはずで、デビューは2013年7月の「Best of my Love」、現在までのシングルリリースは2014年9月3日に発売された「Mirror」までで4枚目に過ぎないからだ。 年齢も今年で21歳と若い。しかし、その歌唱力はすでに高い評価を受けている。デビューは昨年だが、プロのアーティストとしてのキャリアは実は13歳から始まっている。2006年に音楽と映像の融合を掲げる音楽ユニット・元気ロケッツのオーディションに合格し、ボーカリストして活躍するようになった。
一方で、すでにアニメファンにはお馴染みの存在になっている。デビュー曲の「Best of my Love」は、テレビアニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』のエンディングテーマに起用されている。さらにサードシングル「パスコード4854」はテレビアニメ『金田一少年の事件簿R』エンディングテーマだ。 そして最新シングル「Mirror」は、テレビアニメ『魔法科高校の劣等生』エンディングテーマに起用されている。2014年春夏のヒット作である。人気作とタイアップも、安田レイの実力を世に伝える力になったに違いない。それが今回のヒットチャートの数字にも表れた。 「宇宙戦艦ヤマト2199」や「魔法科高校の劣等生」など人気アニメのテーマソングや、nissenのTVCMソングなどに起用され、着実にステップアップしてきた。
『Will』には、「Best of my Love」、「パスコード4854」、「Mirror」のほか、過去1年あまりの安田レイの活躍がぎっしり詰め込まれた。元気ロケッツの名曲「Heavenly Star」をアコースティックカバーしたボーナストラックを含めて14曲、必聴の1枚だ。