ポニーキャニオンが北米進出 自社レーベル「PONYCAN」でBD/DVD発売開始 | アニメ!アニメ!

ポニーキャニオンが北米進出 自社レーベル「PONYCAN」でBD/DVD発売開始

ポニーキャニオンが北米市場に直接進出する。米国で自社レーベル「PONYCAN‐ぽにきゃん‐」を立ち上げて、自社開発の北米版のBlu-ray、DVDを発売することを発表した。

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海外での日本アニメ人気が注目されるなか、日本の有力映像・音楽パッケージメーカーのひとつポニーキャニオンが北米市場に直接進出する。ポニーキャニオンは米国で自社レーベル「PONYCAN‐ぽにきゃん‐」を立ち上げて、自社開発の北米版のBlu-ray、DVDを発売することを発表した。
まず日本アニメの海外向け動画配信サイトのクランチロール(crunchyroll)で、10月からの新作アニメ『デンキ街の本屋さん』、『結城友奈は勇者である』の2作品を全世界配信する。これを北米展開の足掛かりとする。Blu-ray、DVDの初回発売タイトルは未定だ。
2014年9月26日(日本時間)には、新たに「PONYCAN USA‐ぽにきゃん USA‐」公式サイトもオープンした。さらに米国向けの公式Twitterや公式Facebookもスタートし、今後はこうしたメディアを活用しながら、北米の日本アニメファンにアプローチすることになる。

北米でも日本のアニメは人気が高いが、現地のビジネスは日本企業が直接手がけるのでなく、現地企業に作品のライセンスを販売し、その企業が手がけることが多い。例えば、日本ではポニーキャニオンがBlu-ray、DVDを発売している『進撃の巨人』は、テキサス州に本社があるファニメーション(FUNimation)が映像ソフトなど発売している。
日系企業では小学館、集英社、小学館集英社プロダクション系のVIZ Media、日本一ソフトウェア系のNIS America、そしてANIPLEX USAなどがある。VIZ Media、NIS Americaとも、日本の親会社は映像ソフト事業はなく、北米だけで日本企業からライセンスを獲得してアニメを展開する独自路線を歩んでいる。
一方で、ANIPLEX USAは、国内のソニー・ミュージックエンタテインメントグループでアニメのBlu-ray、DVD、CDなどを手がけるアニプレックスの米国法人だ。唯一国内、北米で同時に映像ソフトを展開する。

2010年に北米に直接進出したアニプレックスは、日本と同じクオリティの商品を直接届けることを目指し、着実に成長している。北米における日本アニメ企業の成功例となっている。今回のポニーキャニオンの北米直接進出は、アニプレックスの成功からも影響を受けているとみられる。
北米進出は、日本の企業が作品のクオリティやマーケティング戦略を自らコントロール出来る、作品がヒットした時に利益が大きく拡大するなどの利点がある。しかし、自ら流通販路を確保しなければいけないことや、ライセンス販売に比べて自社コストが嵩むなどのリスクもある。
実際に、北米では過去にジェネオンUSAやカドカワピクチャーズUSA、バンダイビジュアルUSA、バンダイ・エンタテインメントなどの企業もあったが、いずれも現在はアニメ映像ソフトの事業を停止している。北米の映像ソフト市場の急激な縮小や、ファンの視聴がテレビや映像ソフトから動画配信に移行したことなどに影響を受けた。

国内では『進撃の巨人』、『けいおん!』、『Free!』などヒット作の多いポニーキャニオンだが、これらのタイトルはすでに現地企業にライセンス済で、PONYCAN USAは扱えない。当初のビジネスは自社の製作出資比率が高い新作に絞られそうだ。
課題のひとつになる商品販売の流通は、作品の動画配信も行うクランチロールのECサイトなどのネットの活用が鍵になるだろう。さらにANIPLEX USAが大きく取り入れた現地でのライブイベントの活用など、新時代の新たな潮流を取り込むビジネス施策が必要とされる。
日本のアニメ関連企業の新しい北米進出モデルになるのか?ポニーキャニオンの挑戦は業界から大きな関心を集めそうだ。
[数土直志]

「PONYCAN‐ぽにきゃん‐」 /http://ponycan.us
PONYCAN USA‐ぽにきゃん USA‐」公式Twitter /https://twitter.com/PONYCANUSA
「PONYCAN USA‐ぽにきゃん USA‐」公式Facebook /https://www.facebook.com/PonycanUSA

『デンキ街の本屋さん』
英語版サイト /http://umanohone.us
『結城友奈は勇者である』
英語版サイト /http://yuyuyu.us
《数土直志》
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