日本を代表する映画監督の押井守監督の最新作『GARM WARS The Last Druid』が、10月23日から始まる第27回東京国際映画祭に特別招待されることが明らかになった。9月19日、東京国際映画祭は、今年の特別招待作品21本を発表したが、その中の1本となる。 『GARM WARS The Last Druid』は、かねてよりプロダクション I.Gが押井守監督による大型作品としてカナダと共同製作を進めていることを明らかにしていた。当初は2014年初夏公開としていたが、完成がやや遅れたようである。しかし、作品はいよいよ仕上がり、第27回東京国際映画祭がワールド・プレミアムの場となる。
本作は当初の発表では実写映画としていたが、東京国際映画祭の解説では、CGと実写の技術を融合させたハイブリッド・アニメーション映画となっている。最先端の映像技術の活用や、実写として撮影した映画に様々な映像処理をして、新しい映像とする押井守監督らしい作品になりそうだ。 本作は全編カナダロケで撮影をしており、役者も全て英語での演技をしている。当初よりワールドワイドな展開を目指す。 押井守監督の長編映画としては、2010年の『28 1/2 妄想の巨人』以来となる。来年公開予定の映画『THE NEXT GENERATION -パトレイバー-』と併せて注目作品となっている。
作品は、押井守監督が、90年代末から2000年にかけて制作、中断することになった『ガルム戦記』がモチーフとして引き継がれているとみられる。未完の大作として知られる『ガルム戦記』から15年、『GARM WARS The Last Druid』がどんな作品になったかも気になるところだ。 世界で初めての東京国際映画祭での上映で、『GARM WARS The Last Druid』を確認できそうだ。
『GARM WARS The Last Druid』 監督: 押井守 [出演] ランス・ヘリクセ、ケヴィン・デュラド、メラニー・サンピエル