押井監督新作「斬 KILL」 東京国際映画祭 日本映画・ある視点に | アニメ!アニメ!

押井監督新作「斬 KILL」 東京国際映画祭 日本映画・ある視点に

 ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭で注目を浴びた押井守監督が、今年の東京国際映画祭に登場する。映画祭に携えて来る作品は『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』から一変し、監督が総監修を行う実写映画のオムニバス『斬〜KILL〜』である。
 『斬〜KILL〜

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 ヴェネチア国際映画祭、トロント国際映画祭で注目を浴びた押井守監督が、今年の東京国際映画祭に登場する。映画祭に携えて来る作品は『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』から一変し、監督が総監修を行う実写映画のオムニバス『斬〜KILL〜』である。
 『斬〜KILL〜』は日本映画の多様性に富む魅力を国外に紹介する日本映画・ある視点部門に選ばれた。押井監督は昨年の東京国際映画祭でも、実写オムニバス映画『真・女立喰師列伝』を同部門に出品している。今回はこれに続く2年連続の映画祭参加になる。

 『斬〜KILL〜』は、日本の時代劇の伝統であるチャンバラを様々な手法で描くオムニバス映画である。「チャンバラ」をテーマに、カッコイイ殺陣、時代を問わない舞台設定などとして、近未来物からジュブナイルまでそれぞれ異なった4つの作品から構成されるオムニバス・ブレイド・アクションだ。
 押井守監督が自ら監督をする女同士のチャンバラ『ASSAULTGIRL2』。作品には、『スカイ・クロラ』の主人公を演じた菊地凛子さんが今度は実写で出演する。また、『真・女立喰師列伝』の一編『草間のささやき 氷苺の玖実』(湯浅弘章監督)で注目を浴びた藤田陽子さんが登場するのも話題を呼びそうだ。
 映画『バトルロワイヤル2』で注目された深作健太監督の『こども侍。』、それに辻本貴則監督の『キリコ』、田原実監督のSFアクション『妖刀射程』が残りの3作品となる。

 押井監督が若手監督作品を中心に編成するオムニバス映画を手掛けるのは、『真・女立喰師列伝』に続くものである。押井監督は『スカイ・クロラ』でも、「若者に伝えたいことがある」と語りかけており、「若い世代」のクリエイターや観客は、現在の同氏の大きなテーマになっているようだ。
 今回『キリコ』で参加する辻本貴則監督は、『真・女立喰師列伝』でも『荒野の弐挺拳銃 バーボンのミキ』を監督している。また、同じく『歌謡の天使 クレープのマミ』の監督を行った神谷誠監督は、この10月に公開される話題のCGアニメ『バイオハザード:ディジェネレーション』の監督を行う。それぞれが確実にさらなる展開を始めており、今後も押井監督監修のオムニバス映画は注目される。

 『斬〜KILL〜』は本年12月6日に国内で劇場公開も予定されている。東京国際映画祭が一足早く、才能豊かなオムニバス映画を楽しむ機会となる。

斬〜KILL〜 公式サイト /http://www.deiz.com/kill/
東京国際映画祭2008公式サイト /http://www.tiff-jp.net
《animeanime》
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