実写化は日本未公開だが、早くも1919年に『天涯の孤独』(邦題)というタイトルで映画化、『紅雀』(1934年・日本公開は1935年)、いずれも原題は『Anne of Green Gables』、日本語訳がまだ刊行されていなかったため、このようなタイトルになっている。この『紅雀』で主演したドーン・オデイという無名の俳優がアン役を演じたが、この映画がきっかけで芸名をアン・シャーリーに変えたそう。ちなみにこの作品は現在の『アンの幸福』だが、この時点では日本語訳がまだだったので、このような邦題になっている。 そののち、1985年にミーガン・フォローズ主演『赤毛のアン』が制作された。挙げればきりがないが、近年では『赤毛のアン』から着想を得た作品『赤毛のアンを探して』(2009年・穂のか主演)もある。こちらはなんと、プリンス・エドワード島でのオール・ロケを敢行、製作陣のこだわりが感じられる作品である。