―アニメ!アニメ!(以下、AA)
ゲームから劇場アニメになるにあたり、坂本さんの中でアイギスへの印象は変化しましたか?
―坂本真綾さん(以下、坂本)
P3では(岳羽)ゆかりとか(桐条)美鶴といった、魅力的な女性キャラクターがいっぱいいる中で、アイギスはロボットだし、普通の女の子という雰囲気もありません。もう少し客観的な立ち位置のキャラクターで最後まで行くのかなって思っていたんです。それがどんどん人間ぽく、女の子として普通の感覚を持った、強いけどかわいい女性みたいに変わっていったのがすごくうれしかったですね。『Episode Aegis』(*)でさらに掘り下げていただいた時はびっくりしました。
※『ペルソナ3フェス』に追加されたP3の後日談となるシナリオ
最初ゲームでは無機質でさっぱりと、クールに演じていたんです。けれど、その後、ドラマCDとかではコミカルでポンコツな部分がより膨らまされていって(笑)。今、私の記憶にあるアイギスは結構マヌケなんですよ(笑)。
映画でまたクールに戻しきれるのか、難しいのはそこでしたね。アイギスのどの部分がみんなにとって一番印象的なのだろうと考えました。
―AA
ポンコツな部分というのは、今回の第2章ではまだ出てきませんか?
―坂本
第2章でもちょこっと描かれてますけど、本当はそんなものじゃないんですよね(笑)。かなりとんちんかんです(笑)。抑揚のないアイギスが今後どう変わっていくのか、流れを感じてもらえればと思います。
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