ミュージカル仕立てでエンターテインメント性抜群、『最遊記歌劇伝』、相変わらずの4人が遭遇する、“危機”に次ぐ“危機”、結末は?高浩美のアニメ×ステージ&ミュージカル談義[取材・構成: 高浩美] ■ 「なにものにもとらわれずに生きる」という玄奘三蔵、ここが『最遊記』の真骨頂今年の1月26日にはミュージカル『最遊記歌劇伝』のプレイベント『旅支度イベント』が浅草橋のヒューリックホールにて行われたが、寒い季節にも関わらず、会場は熱気に包まれていた。ファンの熱い想いが感じられるイベントだったが、いよいよ本番、ミュージカルである。『最遊記』は同人誌が出発点、作者は峰倉かずや。その後、『月刊ファンタジー』で連載が開始。その後、シリーズとして『最遊記』、『最遊記 RELOAD』『最遊記 RELOAD BLAST』、『最遊記外伝』、『最遊記異聞』がある。メディアミックスも盛んで、ドラマCD、OVA、テレビアニメ、劇場アニメ、小説、コンピューターゲーム、舞台(ミュージカル)と展開、根強い人気を誇る。今回はカミサマ編で6巻~9巻のストーリーだそう。とある道行きで沙悟浄は金閣と名乗る少年と出会う。その少年を助けた沙悟浄、ここから“事件”は起こる。彼のそばには“銀閣”という異形の妖怪がいた。その背後には“カミサマ”という存在がいた。この“カミサマ”、謎だらけ、しかも“先生”と呼ばれる存在がいる。4人の運命は……。シンプルなセットで映像と照明で場面を“チェンジ”、様々な空間に、時空にと変化させている。“歌劇伝”なので、ミュージカル仕立てでエンターテインメント性抜群。鈴木拡樹(玄奘三蔵)、椎名鯛造(孫悟空)、鮎川太陽(沙悟浄)、藤原祐規(猪八戒)の4人のバランス、チームワークともに良く、“お騒がせ&何かやらかす”系な感じがあって楽しく、アクティブ。鈴木拡樹の玄奘三蔵、当たり役と言った感があり、プライド高く、短気だが仲間からの信頼が厚いキャラをきっちり演じていたのが印象的。椎名鯛造は孫 悟空らしく、アクションシーンは見せ所、技を随所でキメていたし、鮎川太陽の沙悟浄、言葉使いは悪いが根はいい人、損な役回りキャラ、“いるいるこういう人”的で親しみを感じる。藤原祐規演じる猪八戒、この4人の中では温厚な性格という設定、チームのアクセントとなっていた。カミサマ、なかなか謎めいたキャラクターで、ラストは感涙、演じる平野良、歌唱力が高く、歌のシーンはショーストッパー的。全体の構成も緩急つけて観やすく、2時間一幕もので一行の冒険旅行を魅せる。原作のギャグやキメ台詞も満載で、細かい笑いもきっちり。ラスト近く、玄奘三蔵が「なにものにもとらわれずに生きる」という。この作品の真骨頂がこの台詞に凝縮、原作のファンはもちろん、原作を知らなくても作品世界に入っていける。脚本・演出は三浦香、作曲は浅井さやか、振付は當間里美、と若手を起用。今後の活躍も期待したい。『最遊記歌劇伝-God Child-』(C)峰倉かずや・一迅社/最遊記歌劇伝公司 2014
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