シリーズ上映スタイルでは、『機動戦士ガンダムUC』や『宇宙戦艦ヤマト2199』、『コードギアス 亡国のアキト』の上映が好調だ。2013年には新たに『攻殻機動隊ARISE』、『PERSONA3 THE MOVIE』、『薄桜鬼』がこれに加わった。2014年以降に新たなシリーズが現れる可能性が強い。 『機動戦士ガンダムUC』や『宇宙戦艦ヤマト2199』の両作は、いずれも2014年に劇場サイズの大作を上映する。(『ガンダムUC』はイベント上映、『宇宙戦艦ヤマト2199』は新作劇場公開)最後に大作といったやりかたが、イベント上映の新たなビジネス進化になるのか注目される。(実写だが『THENEXTGENERATION-PATLABOR‐』がすでにこのかたちだ。)
そうでなくても2014年は、その本数に比べてオリジナル企画の長編が少ない。多くはテレビシリーズなどの延長線上の作品だ。 現時点で、オリジナル企画性が強い長編は『BUDDHA2手塚治虫のブッダー終わりなき旅ー』(2月8日公開)、『ジョバンニの島』(2月22日公開)、『思い出のマーニー』(夏公開)、『楽園追放 -Expelled from Paradise-』(2014年公開)ぐらいだろう。旧作と切り離された企画として『聖闘士星矢Legend of Sanctuary』(初夏公開)、『STAND BY ME ドラえもん』(8月公開)を入れても数的には寂しい。 これはここ数年、劇場アニメ好調とされるなかで、オリジナル企画では興行的に芳しくない作品が数多く見られたことを反映しているだろう。