スタジオコロリドのオリジナル短編アニメ映画『寫眞館』と『陽なたのアオシグレ』が、第17回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門の審査委員会推薦作品に選出された。文化庁メディア芸術祭は、アニメーション、マンガ、アート、エンターテイメントの4分野から優れた作品を選出、顕彰するものだ。大賞、優秀賞、新人賞などがあり、審査委員会推薦作品は受賞はなかったが、外せない作品として挙げられたものである。作品に大きな注目が集まることで、今後、本作を観てみたいという人も増えそうだ。そうしたなか、新たに東京・下北沢、京都、名古屋で『寫眞館』と『陽なたのアオシグレ』が上映されることになった。両作は11月9日よりシネ・リーブル池袋、テアトル梅田、ブリリアショートショートシアターと、東京・大阪・横浜で公開をスタートした。これに新たなロケーションが加わる。東京・下北沢トリウッドは12月8日から、1月18日から京都・元立誠小学校特設シアター、2月8日から名古屋・シネマスコーレにて上映される。さらに今後も順次、劇場でのロードショーを行うという。各地で、作品を観る機会が増える。『寫眞館』の監督はなかむらたかしさん、『陽なたのアオシグレ』の監督は石田祐康さんである。なかむらさんは大友克洋監督のアニメ映画『AKIRA』における作画監督などで知られている。2002年に公開されたアニメ映画『パルムの樹』、2004年のテレビシリーズ『ファンタジックチルドレン』で原作・監督を務めている。『寫眞館』では、主人と少女との交流を時代変遷と共に描くノスタルジックアニメーションだ。懐かしい日本の風景と切ない感情が見る者の胸を揺さぶる。石田さんは、今作の『陽なたのアオシグレ』で商業デビューを果たした。学生時代から自主制作『フミコの告白』と卒業制作の『rain town』でも注目されており、文化庁メディア芸術祭でも第14回にアニメーション部門で『フミコの告白』が優秀賞、第15回に『rain town』が新人賞と縁がある。『陽なたのアオシグレ』は主人公は少年・シグレ。シグレが転校してしまう大好きなヒナタへの想いで初々しいストーリーを繰り広げる。[真狩祐志]『寫眞館』、『陽なたのアオシグレ』/http://www.shashinkan-aoshigure.com/文化庁メディア芸術祭/http://j-mediaarts.jp/
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