ファンならば『ONE PIECE』ワールドを、あますところなく隅から隅までもっともっと楽しんでみませんか?
ここでは、知っている人も知らない人も、改めて振り返ってみたい『ONE PIECE』劇場3作品についてご紹介。
この3作品……『ONE PIECE』ファン必見の、ちょっと意外な裏側があるんです。その意外な裏側を、大解剖します!!
■ 『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(2005年公開)
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細田監督といえば、なんといっても色鮮やかで美しい画面づくりに大注目! 花火、ジャングル、華やかなステージショー、中国風の街が舞台のスピードレース、リゾート感満載のホテル……まるでテーマパークにいるようなドキドキ、ワクワク感がいっぱいなんです!
さらにこれだけではありません。『天元突破グレンラガン』でキャラクターデザインを手がけたすしおさん(10月から放送の『キルラキル』も!)、『おおかみこどもの雨と雪』で作画監督を務めた山下高明さんなど強力なスタッフも参加。そして主題歌は氣志團が担当しているなんて、面白そうな組み合わせですよね。
笑えて、グッと熱くなれて、そして最後にちょっぴりジーンと切なくなれる『オマツリ男爵と秘密の島』。どんな作品に仕上がっているのか、アニメファンなら絶対に見逃せません!
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■ 『ONE PIECE THE MOVIE カラクリ城のメカ巨兵』(2006年公開)
7番目の劇場作品『カラクリ城のメカ巨兵』ではいつもと違うチョッパーを楽しめます。何が違うのか―それは、声! チョッパー役の声優・大谷育江さんが体調不良のため、伊倉一恵さんが代役として出演。麦わら一味に初めて代役が起用されたとても珍しい作品で、いつもの心くすぐるキュートさに、少年っぽさがプラスされたチョッパーを楽しめるのが魅力です!
エレガントな音楽で優雅にスタートしたかと思ったらハイスピードなジェットコースター展開で、あっという間に時間が過ぎてしまう本作は、見終わった後に爽快な気分になれること間違い無し。始めから終わりまでずっと楽しい気持ちで観られるのもオススメポイントのひとつ。
これに加え、ちょっと怪しげな天才発明家 ドクター・ラチェット役にSMAPの稲垣吾郎さんがゲスト声優として登場。インテリな雰囲気の中にちょっとおマヌケな要素が加わって、敵なのにどこか憎めないキャラに。そして主題歌はNEWSが担当しているのでジャニーズファンは100%楽しめる作品です。親子で楽しめるだけでなく、もしかしたら女子会にもピッタリの作品かもしれません。
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■ 『ONE PIECE THE MOVIE エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』
(2008年公開)
原作でも感動を呼んだ麦わらの一味とチョッパーの出会い。それを劇場版としてオリジナル要素をふんだんに盛り込み“もうひとつの出会いの物語”として描いたのが、第36回日本アカデミー賞を受賞した『エピソードオブチョッパー+ 冬に咲く、奇跡の桜』。
気になるオリジナル要素は大きくは3つ。原作ではアラバスタの王女・ビビがルフィたちと行動を共にしていたが、劇場版ではニコ・ロビンとフランキーになっている。それに伴いゴーイングメリー号がサウザンドサニー号に。また、ルフィの必殺技も<ゴムゴムのバズーカ>から<ギア2 & 3>になっているなどの変化も要チェック!
さらに、敵のワボル一味にムッシュールという新たなキャラが加わりパワーアップ! ルフィたちは一体どうやって敵を倒すのかもお楽しみ。Dr.くれは役の声優に『ドラゴンボール』の孫悟空でおなじみの野沢雅子さんが出演しているのも期待値が上がるポイントです。
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ジャケットを作者の尾田栄一郎先生が描き下ろしたことで話題となった主題歌は、尾田先生が大ファンだというDREAMS COME TRUEが手がける「またね」。これがたまらんのです、もう、ただでさえ目がウルウルしちゃうラストシーンなのにピッタリな具合にこの曲が流れてきて……ずるい! 涙が止まらなくなるじゃありませんか!!
この歌詞、一言一言が本作のチョッパーとリンクしていて、ぐいぐい心に染みこんできます!
この劇場3作品に共通しているのは、これまでの『ONE PIECE』を知っていてもそうでなくても確実に楽しめること。誰でも、いつでも飛び入り参加してもルフィたちは笑顔で受け入れてくれる、仲間にしてくれる! そんな風に思わせてくれるのがONE PIECEワールドなんです。
是非、『ONE PIECE』の世界に飛び込んでみてください!
(マンガナイト・川俣綾加)
エンタテイメント、話題たっぷりの劇場版「ワンピース」シリーズは、時代を超えて楽しめる作品と言える。惜しくも見逃した作品はもちろん、懐かしい作品をもう一度、じっくり鑑賞してみるのもいいだろう。
そんなワンピースファンにうれしい特集が、10月7日からWOWOWシネマでスタートする。6日間にわたり、劇場版全12作品が次々に登場する。シリーズをいっきに振り返るチャンスだ。
『ONE PIECE THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島』(2005年公開)
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