キネカ大森は、都内でも数少なくなった名画座2本立て上映を行っている映画館だ。その上映ラインナップも個性的、絶妙な作品選択はまさに映画のキュレーターともいえる。日本の映画文化の盛り立てに大きな役割を果たしている。そんな企画のひとつが、10月12日、13日、14日の三日間開催する「映画館で遊ぼう!ワークショップ」である。子どもたちが映画館の仕事を体験できるイベントだ。「映画館で遊ぼう!ワークショップ」は、2013年3月に実施されて好評を集めた「こども映画企画」の第2弾となる。今回は、現在ではデジタルに置き換わりつつあるフィルムの編集体験や、『チェブラーシカ』のロマン・カチャーノフ監督が手掛けた人形アニメーションの鑑賞会などを予定している。ワークショップは「学び編」「仕事体験編」「映画鑑賞編」に分かれており、一日で映画の仕組みを知ることができる。「学び編」では、映写機の見学と35mmプリントを繋ぐ編集体験を実施する。現在、都内で上映される新作はほぼ全てがデジタル上映のため、フィルムや映写機に触れる機会は少なくなっている。映画の歴史を支えてきたフィルムを学べる貴重なワークショップだ。そのほかに、映画の動く原理が分かるマジックロール作りも行う。「仕事体験編」は、チケットのもぎりや上映アナウンス、映写機のスタートボタンを押せる映写体験など、映画の興行がテーマとなる。そして「映画鑑賞編」ではロマン・カチャーノフ監督作品を上映する。アヌシー国際映画祭でグランプリを獲得した『ミトン』をはじめ、『レター』『ママ』傑作人形アニメーション3作品を楽しめる。映画館の裏側に足を踏み入れ、自分で体験してその秘密を解き明かせる楽しいワークショップが開催される。映画と映画館の魅力を若い世代に伝えるという意味でも重要な企画となっている。ワープショップの対象は小学生とその保護者で、参加料金は子供500円、大人1300円だ。スケジュールは11時から13時と、13時30分から15時30分の各日2回開催する。[高橋克則]「映画館で遊ぼう!ワークショップ」/http://www.ttcg.jp/cineka_omori/topics/detail/24171会場: キネカ大森日程: 10月12日(土)・13日(日)・14日(月・祝)会場: キネカ大森参加料金: 子供500円/大人1300円
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