第26回東京国際映画祭 映像技術やサブカルも発信、ラインナップやイベント発表 | アニメ!アニメ!

第26回東京国際映画祭 映像技術やサブカルも発信、ラインナップやイベント発表

イベント・レポート

榊英雄監督、二階堂ふみさん、栗山千明、深田晃司監督
  • 榊英雄監督、二階堂ふみさん、栗山千明、深田晃司監督
  • 第26回東京国際映画祭
  • 映画祭のミューズ 栗山千明
  • 椎名 保ディレクター・ジェネラル
9月19日、東京・六本木アカデミーヒルズにて、第26回東京国際映画祭の第2回記者会見が開催された。開催まで残り1ヵ月となるなかで、コンペティション部門をはじめとする各部門への出品作品、その選考の方針、さらに関連イベントなどを明らかにした。
注目されるコンペティション部門には、15本が選ばれた。93ヵ国から応募された1469本のなかから厳選されたものだ。この中には、日本からも2本が入っている。榊英雄監督の『捨てがたき人々』、深田晃司監督の『ほとりの朔子』である。映画祭での活躍が期待されるところだ。

近年、東京国際映画祭は、価値ある映画は多いがフェスティバルとして地味ではないかとの指摘が多かった。2013年は、こうしたイメージを大きく変えるかもしれない。
特別招待作品を中心に、話題の映画が数多く用意されたからだ。特別招待作品のプログラミング・ディレクターの都島信成は、特別招待作品は映画祭を盛り上げていく部門としてバランスのとれた幅広い作品を選んだとする。上映映画は、洋画、邦画がそれぞれ11本、なかでも邦画には3本のアニメーションを入れていることを挙げる。この3本は、『サカサマのパテマ』、『BAYONETTA Bloody Fate』、そして『映画ドキドキ!プリキュア マナ結婚!!?未来につなぐ希望のドレス』である。
また、オープニング作品『キャプテン・フィリップス』主演のトム・ハンクス、フランシス・コッポラ、ソフィア・コッポラ、ロバート・デニーロらの来日が報道されていることを引き合いに、近年になく海外からの大物が来日することに触れた。

映画祭は、映画を中心に幅広い映像文化を伝える場にしたいとの狙いも強く打ち出されている。椎名 保ディレクター・ジェネラルは、「ファミリー層、一般層にも喜ばれる映画祭を目指したい。日本のサブカルチャーを海外に発信し、それを含めた映像文化や日本文化を国内外に提供していきたい」と説明する。第1回の記者会見でも触れられたアニメーションの強化もそのひとつだ。
さらに円谷プロダクション50周年と連動したウルトラマンやプリキュアシリーズ映画の上映で、子どもとファミリーの取り込みを目指す。8Kスーパーハイビジョン上映会は、映画祭を新時代の映像技術の紹介の場として活用する狙いがみられる。ゲーム映像の革新として注目されるゲームタイトル「BEYOND:Two Souls」協賛特別上映も、同様のである。
アートとしての映画にプラス、エンタテイメント、テクノロジー、そしてTIFFCOMなどのビジネスと、映像を軸にした幅広い可能性を探る。

東京国際映画祭は、日本で唯一の国際映画製作者連盟公認の大型映画祭だ。一方で、エンタテイメントのマーケットが世界規模で拡大する中で、国際映画祭の数は急増し、映画祭間の競争も増している。総合的な映画祭は勿論、“アジア”“若手”といったコンセプトも差別化しにくい。日本が得意とする周辺文化やテクノロジーの取り込みや、東京という場を背景にしたビジネス分野の強化は、東京国際映画祭を他の映画祭とは違う特別なものにすることが可能だ。四半世紀以上の歴史を持つ東京国際映画祭の挑戦が注目される。
[数土直志]

第26回東京国際映画祭 
26th Tokyo International Film Festival
2013年10月17日(木)~10月25日(金)
/http://www.tiff-jp.net
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