平成25年度の文化庁映画賞映画功労部門に、今年もアニメーション関係から2人が受賞した。音響監督の斯波重治氏、そしてアニメーターやキャラクターデザインとして活躍する杉野昭夫氏である。9月12日に文化庁より発表があった。文化庁映画賞は、日本の映画文化の発展を目指し、毎年選定されている。優れた文化記録映画を顕彰する文化記録映画部門と日本映画を支えてきた功労者を顕彰する映画功労部門のふたつを設ける。とりわけ映画功労部門は貴重な賞となっている。監督や俳優に関心が集まりがち映画界において、美術、録音、編集、デザインといった幅広い映画の仕事をカバーしているからだ。今回も照明や美術、編集、録音、タイミングなど幅広い分野から9人を顕彰する。斯波重治氏と杉野昭夫氏もこの中に含まれる。平成15年度に誕生した文化庁映画賞だが、アニメーションに目を向けるようになったのは最近だ。平成22年度に笹川ひろし氏と杉井ギザブロー氏が受賞したのが最初で、その後、小林七郎氏(平成23年度)、明田川進氏と芝山努氏(共に平成24年度)が続いた。今回で6人目、7人目となる。アニメーション関係者の仕事を顕彰することが定着してきた。斯波重治氏は、数多くのアニメ映画、テレビ番組に関わってきた。もともとは舞台で活躍したが、その後音響制作会社オムニバスプロモーションの設立に参加した。『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』、『風の谷のナウシカ』、『機動警察パトレイバーthe Movie』などの代表作がある。また、声優への確な指導にも定評がある。杉野昭夫氏は、日本を代表するアニメーター、作画監督のひとりだ。虫プロダクションを経て、マッドハウスの設立に参加、数々のアニメの作画、キャラクターデザインを手がけ、高い評価を受けている。なかでも演出家・出崎統氏とのコンビは有名で、『エースをねらえ!』、『あしたのジョー2』、『宝島』など数々の傑作を手がけてきた。文化庁映画賞/http://www.bunka.go.jp/geijutsu_bunka/03eigashou/
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