コミコンで日本コンテンツ発信 VIZ Mediaはマンガもアニメもデジタル重視 | アニメ!アニメ!

コミコンで日本コンテンツ発信 VIZ Mediaはマンガもアニメもデジタル重視

コミコンのなかで日本アニメ、マンガの存在感を発揮する数少ない企業がVIZメディアである。集英社、小学館、小学館集英社プロダクションが出資する同社は、北米での日本マンガシェア第1位。

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コミックスから映画、テレビ番組、ゲーム、玩具まで、米国で人気のコンテンツが一堂に会するのが、年一度サンディエゴで開催されるコミコンだ。米国のポップカルチャーの状況をまとめて見るのにも、よいところだ。
しかし、2013年は、日本関係のコンテンツの後退傾向がより明確になってきた。関連企業の参加の減少だけでなく、物販でも日本のキャラクター・コンテンツが減っている。マンガ、アニメとも2000年代中頃のブーム時に比べて、存在感は薄れつつある。

そうしたなかで日本アニメ、マンガの存在感を発揮する数少ない企業がVIZメディアである。集英社、小学館、小学館集英社プロダクションが出資する同社は、北米での日本マンガシェア第1位、『NARUTO』や『BLEACH』など人気アニメも多く取り扱う。日本コンテンツを代表する企業だ。
エキジビットホールには企業ブースを出展、デジタル版マンガ雑誌「SHONEN JUMP」、アニメ配信の「NEON ALLEY」などを日本マンガ、アニメと共にアピールする。ただし、このブースもスペースは例年の半分と規模縮小だった。

一方、ブース規模の縮小は日本マンガ・アニメの後退だけでなく、VIZ Mediaの戦略の変化も反映していそうだ。同社は期間中にブース出展のほか、発表やトークのパネルイベント、さらにファン交流のパーティーイベントを行った。
パネルは会社全体、デジタル雑誌「SHONEN JUMP」、動画配信「NEON ALLEY」をテーマにしたものがひとつずつ全部で3つ、パーティーは「SHONEN JUMP」をテーマにしていた。デジタル関連が多い。
VIZ Mediaのビジネスはすでに多くの部分がデジタル、ネット上に移行している。ネットサービスの宣伝であれば、エキジビットホールでのリアルな展示のスペースは、必ずしも大きくある必要はない。むしろ、ファンの参加するパーティーイベントのネット中継などが盛り上がる。
すでにVIZ Mediaのデジタルコンテンツからの売り上げはかなり大きくなっているとされている。また、米国の日本アニメ会社の多くが、動画配信などを含むデジタルの売り上げは無視できないとする。デジタル化の波の影響で、人気の存在がリアルな世界からネット上に傾いていることも、昨今の状況に影響を与えているかもしれない。

7月18日に行われたVIZ Mediaのパネルは、そんな同社の全体を見回すものだった。パネルはほぼ3部構成で、紙出版とデジタル出版、動画配信が中心となった。アニメではDVDやBlu-rayなどへの言及はほとんどなく、映像ソフト発売よりもライセンスの獲得、その動画配信がニュースになる。
アニメでは、新規獲得タイトルとして『翠星のガルガンティア』、『ブラッドラッド』などが発表された。マンガの新規タイトルは、少女マンガ作品が目立った。
さらに『ドラゴンボール』のフルカラー版や、『らんま1/2』の新装復刻版は、ビッグタイトルで旧来のファンを呼び戻し、さらに新規読者の開拓を狙う戦略も垣間見えた。他社ではあるが『美少女戦士セーラームーン』新装版の成功にも影響を受けていそうだ。
小説関連では2014年にハリウッド大作映画となる『All You Need Is Kill』が、グラフィックノベル化され発売となる。マンガでなくグラフィックノベルとするのは、日本マンガファンより大きな市場を狙っているためとみられる。また高見広春さんの『バトル・ロワイアル』の新訳での発売もする。こちらも米国での実写化の噂があるだけに、マンガ、アニメに加えて小説の動きも興味深い。

VIZ Media 
/http://www.viz.com/

コミコン・インターナショナル(サンディエゴ・コミコン)
/http://www.comic-con.org/cci
《animeanime》
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