DAISUKI、日本の有力アニメスタジオが協力する海外配信サイト アニメエキスポでアピール | アニメ!アニメ!

DAISUKI、日本の有力アニメスタジオが協力する海外配信サイト アニメエキスポでアピール

2013年の米国の日本アニメ関係者の大きな話題は、海外向けアニメ配信サイトDAISUKIの登場だろう。7月4日から米国・ロサンゼルスで開催されているアニメエキスポに参加、本格活動開始を印象づけた。

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2013年の米国の日本アニメ関係者の大きな話題は、海外向けアニメ配信サイトDAISUKIの登場だろう。DAISUKIは、アニプレックス、サンライズ、東映アニメーション、トムス・エンタテインメント(TMS)、日本アドシステムズ(NAS)、電通、アサツー ディ・ケイ(ADK)の7社による共同事業だ。今年5月から世界に向けて英語で日本アニメを無料配信している。
日本アニメファンの作品視聴の方法が大きく変わる中で、日本を代表するアニメ企業が協力して直接海外向け配信事業に乗り出すことが注目されている。しかし、これまではその活動状況が日本に伝わることは少なかった。

そのDAISUKIが、7月4日から米国・ロサンゼルスで開催されているアニメエキスポに参加、大型ブース出展や、トーク&試写イベントを実施、本格活動開始を印象づけた。トーク&試写では、<物語>シリーズセカンドシーズン『猫物語(白)』第1話の上映が行われた。この席にはアニメを制作したジャフトの代表取締役社長久保田光俊氏がサプライズゲストで登壇し、「(DAISUKI)では、物語シリーズがまとめてみること出来ます」とアピールした。
また、DAISUKIはアニメエキスポの開催に合わせて、日本では7月にテレビ放映をスタートした話題作の<物語>シリーズセカンドシーズンの同時期配信をスタートしている。また新たに『ワンピース』、『ドラゴンボールZ』のメガ級の大ヒット作の配信を開始した。すでに『機動戦士ガンダムSEED』、『機動戦士Zガンダム』、『ソードアートオンライン』、『魔法少女まどか☆マギカ』、『ルパン3世』、『テニスの王子様』などの配信も行っている。タイトル数はまだ少ないが、いずれもが日本を代表する大型タイトルばかりで、一気にその存在感を高めそうだ。

アニメエキスポ会場内には、大型ブースを出展した。その隣には米国で同様の動画サービスを展開するファニメーション(FUNimation.com)、クランチロール、VIZ Media(Neon Alley)などが並ぶ。
ブースでは“DAISUKI”のブランド名、サービスのアピールする。白を基調としたブースには、配信作品のビジュアルが配され、日本のフィギュアなどのグッズを多数紹介、最新ゲームのデモが行われていた。人気作品が多いこともあり、人出は多かった。

動画配信サービスは、リアルな場での宣伝方法がなかなか難しい。そうした事情を割り引いても、グッズへの力のいれ具合は、今後のDAISUKIの事業の方向性を感じさせる。
DAISUKIは、7月2日に、配信サイト内にECコマースの「DAISUKI STORE」がオープンしたばかりだ。商品は限定フィギュアが十数点と限られているが、サイトのコーナー配置から商品販売が同社の主要サービスのひとつとなると見られる。
一方で、これだけ有力作品の配信をするものの、現時点でDAISUKIの利用は全て無料だ。DAISUKIのビジネスモデルが、アニメタイトルやキャラクターの認知度拡大であることが分かる。そこからプロジェクト参加各社、そしてそのグループ企業の関連商品の需要喚起を目指す仕組みだ。

有力企業連合ということもあり、DAISUKIは今後も有力作品を次々に投入できる。さらに資本力のある企業に背景にすることから、事業への積極的な投資する力もある。こうしたことで先行する配信企業に挑戦する。
一方で弱点もある。配信作品は有力タイトルばかりとはいえ、先行する他サイトですでに配信されているものも多い。作品を提供する各社も、より多くのファンにリーチする必要があり、DAISUKIだけに配信先を絞るのは困難だ。そうした中ですでに多くのユーザーを持つ、クランチロールやFUNimation.comに対抗しなければいけない。日本企業が協力した海外向け配信サイトでは、マンガ配信のJMangaが大きな期待を追いながら短期間で撤退した。
日本アニメやコンテンツ、エンタテイメント関係者は、今後のDAISUKIの動向に大きな関心を持っている。そしてその多くが、事業の成功を期待したうえでのものであろう。
[数土直志]
《animeanime》
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