6月8日に、劇場アニメ『ハル』が公開となった。本作はロボットハルを中心に、純愛を描く話題作だ。中編とあまりないサイズ、女性を意識したストーリーと、新しいアニメ映画としての試みも盛り込む。そんな『ハル』の初日は、どんな様子だったのだろうか。公開初日には、東京・新宿ピカデリーで初日舞台挨拶も行われ、観客の熱い応援が伝わってきた。初日の舞台挨拶に登壇したのは、ハル役の細谷佳正さん、くるみ役の日笠陽子さん、監督の牧原亮太郎さんの3人だ。トークでは、公開を迎えた心境やアフレコ時のエピソードなどが語られた。細谷佳正さんは、「アフレコの前に監督がキャスト、スタッフを集めて、ディスカッションしながら作品のテーマや、伝えたいことを共有してくれる場があり、それはとても豊かな時間で印象深い思い出です。」とアフレコの様子を紹介した。また、日笠陽子さんも「細谷さんとは共演した機会は少ないのですが、とても信頼できる相手なので、二人で「ハル」の世界を築いていけるなと思い、不安なくスッと役に入っていけました。」と語った。初監督作品となった牧原監督は、「アニメーターとしてキャリアをはじめて 10年、朝から夜まで机に向かって絵を描いていて、監督になってもそれは変わらないので気負いはないですが、本当にたくさんのスタッフが関わっているので、彼らのためにもちゃんとした作品にしなければ、という想いはありました」とその心境を紹介した。ステージでは、『ハル』らしい公開初日のお祝いが行われた。バラエティ豊かなスーイツで人気の「スイーツパラダイス」とのコラボで制作した「ショコラ・オ・くるみ」が登場。くるみが作中で大好きなキリンをモチーフにしたケーキに場内は大歓声となった。これを会場のお客さん、細谷さん、日笠さんの掛け声に合わせ、牧原監督がケーキに入刀した。さらに日笠陽子さんが、サプライズとして細谷さんと牧原監督へ、くるみの大好きなボタンをモチーフにしたブローチと主題歌「終わらない詩」のCDがプレゼントした。最後に細谷さんから全国の『ハル』ファンに向けてのメッセージが送られた。「『ハル』は観ていただいた方のそれぞれの感性で違った受け取り方ができるし、皆さんの中でいろんな色で育っていく作品だと思います。是非、何回もご覧になって、その度に新しい発見をしていって下さい。」映画『ハル』は、事故で最愛のハルを失ったくるみとハルのかわりとなるロボハル。ロボットと人が心通わす奇跡を描いた、号泣必至の近未来ラブストーリー。この感動を劇場で是非とも味わってみてほしい。[真狩祐志]『ハル』/http://www.hal-anime.com/
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