沖浦啓之監督が芸術選奨文部科学大臣新人賞 「ももへの手紙」を評価 | アニメ!アニメ!

沖浦啓之監督が芸術選奨文部科学大臣新人賞 「ももへの手紙」を評価

文化庁は3月12日、平成24年度(第63回)の芸術選奨文部科学大臣賞、新人賞の受賞者を発表した。メディア芸術分野の新人賞で、アニメ監督の沖浦啓之さんが選ばれた。

ニュース
注目記事
文化庁は3月12日、平成24年度(第63回)の芸術選奨文部科学大臣賞、新人賞の受賞者を発表した。同賞は、毎年、芸術各分野から優れた業績を残した者の活動を顕彰している。
平成24年度はメディア芸術分野の新人賞で、アニメ監督の沖浦啓之さんが選ばれた。2012年に劇場公開された大作映画『ももへの手紙』の成果を評価したものだ。また、同じくメディア芸術分野の大臣賞にはCGアーティストであり、東京大学の教授も務める河口洋一郎さんが選ばれている。

芸術選奨は芸術活動の奨励と振興を目的に設けられている。大臣賞は1950年代、新人賞は1960年代にスタートしているが、メディアアート、アニメ、マンガ、ゲームなどの「メディア芸術」が対象となったのは2008年からで歴史が浅い。
アニメーション分野から選ばれるのは、今回で3人目、第60回の細田守さん(『サマーウォーズ』)、第62回の長井龍雪さん(『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』)に続くものだ。いずれも新人賞で、アニメーションジャンルの将来性に着目しているかたちだ。

沖浦啓之さんは、『ももへの手紙』の手描きアニメーションの表現力が特に評価された。贈賞理由には、「主人公を2時間の上映時間で成長させることに挑戦し、見事に成功した」としている。
河口洋一郎さんは2012年に開催された「河口洋一郎特別展」が特に挙げられたが、むしろCGアートの分野における長年の功績が評価されたと言っていいだろう。CG映像から立体造形に斬新な表現領域を広げこと、また教育分野での活躍など幅広い活動が贈賞理由とされている。
贈呈式は、他の10部門(演劇、映画、音楽、舞踊、文学、美術、放送、大衆芸能、芸術振興、評論等)などとともに、3月18日に都内で行われる。

文化庁 /http://www.bunka.go.jp/
《animeanime》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

特集