企画から7年、プロダクションI.Gが送り出す手描きアニメーションの大作『ももへの手紙』が2012年に公開される。映画『人狼 JIN-ROH』で世界的な評価を得る沖浦啓之さんが監督、11年ぶりの監督作品は前作と打って変わりファンタジックで心温まるストーリーとなる。 公開決定は2月15日にプロダクションI.Gの持ち株会社であるIGポートが発表したほか、同日行なわれた角川映画のラインナップ発表会でも作品紹介された。2012年に角川映画系で全国公開を予定する。 注目されるのは、日本のトップクラスが集結した豪華なスタッフ陣だ。沖浦啓之監督は、脚本、絵コンテも自ら行なう。また、作画監督の安藤雅司さんは、『もののけ姫』や『千と千尋の神隠し』、『パプリカ』など日本を代表する多数の劇場アニメで作画監督を務めてきた。美術監督には、『魔女の宅急便』などで活躍する大野広司さんを起用した。 さらに『AKIRA』や『MEMORIES 彼女の想いで』の井上俊之さん、『猫の恩返し』井上鋭さん、『エヴァンゲリヲン新劇場版:破』本田雄さん、『イノセンス』西尾鉄也さん、『サマーウォーズ』青山浩行さんらが参加する。カリスマと称される日本のトップクラスのアニメーターで作画を固める。本作は企画から7年の歳月をかけて制作されたとしており、投入された期間も考えるとその映像はかなり期待していいだろう。 発表によれば、本作の舞台は瀬戸内海の田舎となる。主人公の少女ももは、お父さんを亡くし母親と伴に自然豊かなどこか幻想的なこの街にやってくる。やがて、ももが屋根裏で一冊の古い本を見つけたことをきっかけに、モモの周りで不思議なことが起こり始める。 心うるおす感動アニメーション大作としており、人のつながりの大切を打ち出した幅広い層に向けられた作品となりそうだ。エッジの利いた作品を得意とするプロダクションI.Gだが、近年は2009年の『ホッタラケの島 〜遥と魔法の鏡〜』やテレビアニメ『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』など幅広い一般層をターゲットにした作品に力を入れる。 『ももへの手紙』はそんな中で、同社が満を持して送り出す大型作品になる。2012年の劇場アニメの注目作となりそうだ。プロダクションI.G /http://www.production-ig.co.jp/
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