2015年にヨーロッパ最大級の屋内型テーマパークが、ロシアに登場することになった。このテーマパークは、米国の大手アニメーション会社ドリームワークス・アニメーションSKGの作品やキャラクターをコンセプトにしたものだ。計画は2月15日にドリームワークス・アニメーションとロシアの不動産開発会社リージョン・グループ(REGIONS Group)によって発表された。両社はすでに、ドリームワークス・アニメーションのライセンス提供とリージョンによるその利用について契約書を交わしている。契約ではリージョンが、テーマパークの設計と建設、そして施設運営の全てを行う。また、テーマパークはロシアの主要都市で展開する。現在は、モスクワ、ペテルスブルグ、エカテリンブルグが計画に挙がっている。テーマパークの概要も明らかにされた。高さは35メートル程度、様々なエンタテイメント施設と組み合わせられ、映画館やコンサートホール、4Dシアター、400室のホテル、1万1000台収容の駐車場が設置される。屋内施設とするのは、冬の寒さが厳しいロシアの気候を配慮したものとみられる。アトラクションは、「シュレック」シリーズ、「マダガスカル」シリーズ、「ヒックとドラゴン」シリーズ、「カンフー・パンダ」シリーズなどが登場する。2013年夏公開の『ターボ』も登場する予定だ。ロシアでは『ターボ』は2013年7月11日公開、これは全米公開の7月19日より早い世界最速だ。ドリームワークス・アニメーションのロシア重視が見て取れる。ドリームワークス・アニメーションによれば、ロシアでは同スタジオの映画は人気が高い。2012年にロシア公開された『マダガスカル3』は、ロシア映画の歴代興収第4位、アニメーション映画第2位となっている。同社のCEOジェフリー・カッツェンバーグ氏は今回の計画について、「ロシアはドリームワークス・アニメーションにとって、世界で最も重要なマーケットのひとつ」と話す。そして「一か所でなく、3都市での計画に興奮している」とする。ドリームワークス・アニメーションは、米国ハリウッドではディズニー/ピクサーと並ぶCGアニメーション映画会社である。世界的なメガヒットを数々生み出してきた。近年は新興国でのビジネス拡大に積極的だ。すでに中国・上海でも約2500億円を投資したテーマパークの建設を明らかにしている。さらに同国でのアニメーションスタジオ事業にも乗り出す。テーマパークの国際展開はライセンスビジネスだけでなく、ディズニーに比べて弱い新興国でのキャラクター認知度の向上にもつながる。長期的な視野を持ったプロジェクトだ。ドリームワークス・アニメーションSKG/http://www.dreamworksanimation.com/リージョン・グループ(REGIONS Group)/http://regionsgroup.ru/
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