ティム・バートン監督による映画『フランケンウィニー』が、ニューヨーク映画批評家協会賞で最優秀アニメーション賞(Best Animated Film)に輝いた。12月3日に、ニューヨーク映画批評家協会が発表した。『フランケンウィニー』は、ティム・バートン監督自身が1984年に制作した短編映画に基づいて製作された長編アニメーションである。バートン監督が得意とする人形を利用したストップモーション(コマ撮り)・アニメーションとしているほか、全編モノクロで撮られた映像が特徴だ。少年ヴィクターが、死んでしまった愛犬スパーキーを、生体実験で甦らせたことから起こる大騒動を描く。バートン監督らしい、少し不気味でありながら、愛らしく、スタイリッシュな世界となっている。米国での映画興行は苦戦したが、こうしたストーリーや映像がニューヨークの映画批評家に高い評価を受けたかたちだ。これから続く、2012年映画の賞レースで幸先のいいスタートを切った。ニューヨーク映画批評家協会は、米国に数ある映画批評家協会による賞のひとつである。なかでも会員の数と影響力の強さでロサンゼルス批評家協会と並ぶ存在だ。また、例年、他の映画賞に比べて早く発表される傾向にあり、その後の賞レースの先行きを占うものともなっている。一方で、2000年から選考を開始した長編アニメーション賞(Best Animated Film)では、他にない独自の視点を持っている。2010年の受賞は『イリュージョニスト』、2009年は『ファンタスティック Mrフォックス』、2007年は『ペルセポリス』が選ばれている。日本作品でも、2002年の『千と千尋の神隠し』、2005年の『ハウルの動く城』が受賞し、外国作品にもより目を向けるのが特徴だ。ニューヨーク映画批評家協会/http://www.nyfcc.com/ 『フランケンウィニー』/http://www.disney.co.jp/movies/frankenweenie/index.html
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