4月10日、日本青年館にて、長編アニメ映画『ももへの手紙』の完成披露試写会が行われた。海外の多くの映画祭で話題を呼んでいる大作のお披露目となる。当日は、監督の沖浦啓之さん、キャストの美山加恋さん、優香さん、西田敏行さんらが姿を見せ、1360名もの来場者に暖かく迎えられた。沖浦監督は「やっとみなさんに観てもらえる日が来た」と喜んだ。ちょうど1年前に完成した『ももへの手紙』は、これまでの海外での上映が先行していたからだ。先頃開催された第15回ニューヨーク国際児童映画祭では、日本映画で初のグランプリ受賞となるなどの評価も得ている。そして韓国・アメリカ・台湾・香港での一般公開も決定した。これについて沖浦監督は「公開国の詳細については、実は今日初めて知りました(笑)。驚いてもいるし、本当にうれしいです!」とコメントした。舞台上には西田さんが演じた妖怪(見守り組)のイワも応援にかけつけていた。以前から西田さんに似ていると言われてきただけあって会場を沸かせていた。西田さんは「演じたキャラクターとご自身で似ている所は」という質問に対して「難しい~(笑)。でも、顔はちょっと似ているかな??」と答えた。美山さんは「よく似ていると思います。人見知りだし、つい余計なことを言ってしまうし…。母親とギクシャクしてしまった時も、なかなか素直になれませんでした」、優香さんは「いく子のように、私も人の前ではなかなか自分の弱い部分をみせられなかったりするので…。そこは似ているかな」と、それぞれ自身の分析も交えていた。それから各自が熱いメッセージを来場者に届けた。「心のあたたまる、愛情の詰まった作品。たくさん笑えて、たくさん泣ける最高の作品だと思います。この作品に参加できて幸せです」(美山)。「すごく気持ちのいい映画です。大切な人に会いたくなりますよね。作品を観たあとは、そんな人たちと今まで話せなかったことをゆっくり話していただければ嬉しいです」(優香)。「素晴らしい作品です!7年の歳月をかけた熱い思いが詰まっています。参加できて本当に誇らしいと思います」(西田)。「素晴らしいキャストとスタッフに恵まれた作品。気楽に楽しんでいただけると嬉しいです」(沖浦)。また主題歌を担当した原由子さんからのビデオメッセージも紹介された。「私は小さい頃からアニメが大好きでしたので『ももへの手紙』に音楽で参加させていただけることになりとっても嬉しく光栄です。この映画への熱い想いを語ってくださった監督の想いにも感動しましたし、できるだけ監督のお気持ちに寄り添えるように心がけたつもりです。この映画は涙あり、笑いあり、最後にはとっても幸せな気持ちに、そして元気になれるお父さんを想うももちゃんの気持ちに、私自身の大切な人だったり、美しい故郷への想いをプラスして、心を込めて歌わせていただきました。素敵な映画ですので、どうぞお楽しみに」。最後に杉並児童合唱団とキャスト陣によって原さんの主題歌「ウルワシマホロバ~美しき場所~」が合唱されて幕を閉じた。『ももへの手紙』は4月21日より全国ロードショーとなる。7日からは舞台の広島と対岸の愛媛で先行公開が開始されている。【真狩祐志】『ももへの手紙』 4月21日(土)丸の内ルーブル他全国ロードショー4月7日(土)広島・愛媛先行公開http://momo-letter.jp/
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