2012年ゴールデンウィークに全国公開される劇場アニメ『ももへの手紙』が、早くも世界の映画界で注目を浴びる。9月8日から18日までカナダで開催される第36回トロント国際映画祭に、『ももへの手紙』が公式出品されることが決定した。『ももへの手紙』は、映画祭の中のうちファミリーエンタテイメントの映画を集めたTIFF Kids部門で上映される。今年は世界各国から4本の作品が選ばれており、その一本となる。
トロント国際映画祭は、賞レースよりも優れた作品を紹介することに力を入れている。審査委員による贈賞はなく、上映されること自体が価値を持つ。
賞レースがないことで日本ではやや馴染みが薄いが、開催規模、そして映画業界からの注目度の高さから、現在はカンヌ、ベルリンと並ぶ世界で最も重要な映画祭とされている。また、北米最大の映画祭として、新作映画のショウケースの役割も果たしている。こうした場で作品が紹介されることで、『ももへの手紙』の今後の展開にも弾みがつきそうだ。
作品は、映画『人狼JIN-ROH』で世界的な評価を勝ち取った沖浦啓之監督が、原案、脚本、監督を担当する意欲作。数々の傑作劇場アニメを創り出してきたプロダクション I.Gの力が結集した大作である。
亡くなった父が遺した書きかけの手紙を中心に、主人公の少女ももが、瀬戸内の小さな島で不思議な体験をする。豊かな自然や家族の愛が描かれる。
『ももへの手紙』
/http://momo-letter.jp/
原案・脚本・監督： 沖浦啓之
作画監督： 安藤雅司
作画： 井上俊之、井上鋭、本田雄、西尾鉄也、青山浩行
美術監督： 大野広司
主題歌： 原由子「ウルワシマホロバ～美しき場所～」（タイシタレーベル／ビクターエンタテインメント）／
制作： プロダクション I.G
日本配給： 角川映画
助成： 文化芸術振興費補助金
日本公開予定
2012年GW丸の内ルーブル他 全国ロードショー
画像: (c)2012『ももへの手紙』製作委員会
