「MIKUNOPOLIS in LOS ANGELES」は、4年前の第13回にもAMDアワードの優秀賞を受賞している。当時は歌声合成ソフトとして選ばれたが、今回はそこから発展した海外でのライブコンサートを対象としている。この4年間に、ソフトがより確かなキャラクターに、そして海外に広がっていったことが理解出来る。 受賞理由では、「日本発の世界的CGM型バーチャルアイドルとして海外公演を実現された実績と さらなる世界公演の実現を祈念して」としている。海外での実績が高く評価された。 受賞者の一人で、初音ミクを開発したクリプトン・フューチャー・メディアの伊藤博之氏は、「一度目の受賞の時は3年以上経ってもムーブメントが続いているとは思わなかった」と初音ミクの息の長さに自ら驚きの感想を語った。そして、「初音ミクがたくさんのクリエイティブを育んで行く、世界にはばたくきぅかけになれば」と話す。 審査委員長の東京大学大学院教授の浜野保樹教授は初音ミクについて、「日本のアニメ、マンガのキャラクターは世界越えたが、(初音ミクは)それを継承する存在」と説明する。デジタルの力を利用してそれを実現し、またライブビジネスとして収益を実現したことも評価する。