そのプロジェクトの第1弾として放たれたのが『武装中学生バスケットアーミー』である。野島一成さんが創りだす世界観を元に、ノベル、コミック、ショートアニメ、オーディオドラマといった展開を推進する。
2月29日には、ショートアニメの第2話が配信開始となった。シリーズの監督は、ロマのフ比嘉さん。これまでゲームムービーやオリジナル企画で実績の豊富な監督だ。ショートアニメでは野島さんも脚本で参加、野島さんの原作において象徴的なシーンが映像化されている。
それと同時にコミックとライトノベルも発売になっている。原作の時間軸から見て、コミックは過去、ライトノベルは未来の設定だ。
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ファミ通クリアコミックスからリリースされたのはPECTONGさんが描く『武装中学生ZERO』。主人公の名取トウコと黒部カズキが「武装中学生」となる前のエピソード、WEBコミックおよびファミ通コミッククリアで公開している「プロローグ編_名取トウコ」と初公開の「プロローグ編_黒部カズキ」がメインだ。そして原案やショートアニメの設定資料、制作者のインタビューや対談なども、約80ページに及ぶボリュームで送る。
一方、ファミ通文庫からリリースされたのは岡本タクヤさんが著す『武装中学生2045-夏-』。トウコ達が巻き込まれた事件から約20年後のエピソードである。国家防衛の人材として少年少女が育成される時代に、南の島を戦場にボーイ・ミーツ・ガールが群像劇として記される。
ユニークな取り組みなだけに今後も物語の派生と商品展開から目が離せない。
【真狩祐志】
『武装中学生』
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ショートアニメから:(c) 2011, 2012 ENTERBRAIN, INC.