第84回米国アカデミー賞は、2011年の作品を対象にした各部門の候補作品を1月25日に発表した。このうち長編アニメーション賞(Best Animated Feature)には、5作品が挙げられた。 『パリ猫の生き方:Une vie de chat』、『Chico & Rita』、『カンフーパンダ2』、『長ぐつをはいたネコ』、『ランゴ』である。長編アニメーション部門の選考対象には18作品が挙がっており、激戦の中からこれらが選ばれた。
一方で、知名度が必ずしも高くない中でノミネートされたのは、『パリ猫の生き方:Une vie de chat』と『Chico & Rita』である。いずれも2Dアニメーション、海外の作品である。アニメーション映画を評価する中で、手描きの2Dアニメーションを評価したい意識が依然アニメーション関係者に強いのかもしれない。 大作ではドリームワークス・アニメーションから2作品『カンフーパンダ2』と『長ぐつをはいたネコ』が挙がったのが注目される。また、すでに幾つもの受賞がある『ランゴ』がノミネートされており、最優優秀作品の最有力と言っていいだろう。