剣心のライバルとなるキャラクター3人に、吉川晃司さん、江口洋介さん、香川照之さんの配役が明らかになった。いずれも映画、ドラマの主演を多数経験する大物だけに、本作での活躍も見ものになるだろう。
『るろうに剣心』は1994年から99年まで、和月伸宏さんが「週刊少年ジャンプ」(集英社)に連載した人気マンガである。単行本の累計発行部数が5000万部にも達する。1996年にテレビアニメ、さらにOVAや劇場アニメにもなった。マンガとアニメは海外にも広く紹介され、世界各国で日本を代表するアニメ・マンガとして多数のファンを持ち、日本を代表する作品として広く知られている。
佐藤健さん演じる剣心は、幕末に明治維新樹立のために伝説の人斬りとして過ごし、維新後は殺さずの誓いをたてる。しかし、時代の激動は続く。
このなかで吉川晃司さんは、人を殺すことを楽しみ、己の欲望を満たすために金で人斬りを請け負う浮浪人斬りの鵜堂刃衛を演じる。独自の殺しの美学を持つ殺人鬼という剣心とは対照的なキャラクターを演じる。
江口洋介さんは、旧新撰組三番隊組長の斉藤一役となる。維新後は明治政府の警察官となるが、剣心相容れない孤高のダーク・ヒーローという役回りである。
そして、悪の親玉・武田観柳を香川照之さん。『龍馬伝』に続く大友啓史監督作品への出演である。新政府替わる自分の帝国を作ろうとする野望を持つ。
本作では実写ならではのアクションシーンと原作の持つドラマ性が期待されている。そのなかでこの実力派の俳優陣の活躍が期待されるところだ。
『るろうに剣心』は2012年にワーナー・ブラザーズ配給にて全国公開される。
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鵜堂刃衛: 吉川晃司
「敵味方の分別を忘れただひたすらに斬りまくるは、己に相応しい死に場所を得る為か。その纏う寂しさに“ゾクッ”とさせられながら演じられる幸せ。奇々怪々です!」
原作カット:(C)和月伸宏/集英社
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斉藤一: 江口洋介
「江戸時代の頃、侍は刀を魂と信じて生きていた。それが明治になり国から魂である刀を奪われた。そんな人間達が明治という時代をどう生き抜いていくのかが、この作品には詰まっている。「るろうに剣心」を通して日本人が生きてきたルーツみないなものを少しでもスクリーンの中から感じとってもらえればと思う。
原作からのメッセージを大友啓史監督は聢と受け止め、キャスト、スタッフは一丸となって監督の熱意に応え、着実に撮影し続けている。今まで経験したことのない大友監督の撮影方法に新たな可能性を感じ、僕自信どう仕上がるのかが今から楽しみでいます。きっと今までにないエンターテイメントをご披露できるのではないかと思いますので、ご期待ください」
原作カット:(C)和月伸宏/集英社
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武田観柳: 香川照之
「僕は1年間大河ドラマで大友監督とご一緒させていただいたので、楽しく撮影に入っています。
監督からは「新しい悪、ただの悪ではないもの」を目指すと言われて、役作りと同時に、色々な小道具だったり、メイクだったり、髪の毛だったり、衣裳だったり、外見の造作には非常にこだわっています。
観柳は自由勝手に生きた人なので、僕も作品の中で自由に振る舞えればいいなと思っています」
原作カット:(C)和月伸宏/集英社
『るろうに剣心』
2012年夏公開
[出演]
緋村剣心: 佐藤健
神谷薫: 武井咲
高荷恵: 蒼井優
相楽左之助: 青木崇高
明神弥彦: 田中偉登
鵜堂刃衛: 吉川晃司
斉藤一: 江口洋介
武田観柳: 香川照之
原作: 和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(集英社 ジャンプ・コミックス刊)
監督: 大友啓史
製作総指揮: ウィリアム・アイアトン
エグゼクティブプロデューサー: 小岩井宏悦
製作:ワーナー・ブラザース映画
制作プロダクション: STUDIO SWAN(IMJ-E)