この映像化を『時をかける少女』や『サーマーウォーズ』、『千年女優』など数々の傑作劇場アニメを生み出してきたマッドハウスが手がける。ハイクオリティの映像で知られるマッドハウスが、青く広がる空や松原秀典さんの描いたキャラクターの魅力を引き出した。
この『とある飛空士への追憶』がいよいよ公開をスタートした。初日となった10月1日には、東京・テアトル新宿にて初日舞台挨拶が行われた。
舞台には青年飛空士・シャルルを演じる神木隆之介さん、そしてシャルルと恋に落ちる次期皇妃ファナ役の竹富聖花さんと、映画を思わせる若い二人が登壇した。また、宍戸敦監督、主題歌「時の翼」を歌った新妻聖子さん、監督が非常に素晴らしかったと評したシャルルのライバルパイロット・千々石役となったサンドウィッチマンの富澤たけしさんも並び、初日を迎えた喜びを語った。

皇妃に淡い恋心を抱く飛空士という役どころについて神木さんは、
「シャルルはなかなか経験できないような恋をしているので、声だけで切ない気持ちや複雑な気持ちをどう表せばいいのかをすごく考えてやりました。この作品はいろんな角度から見られる作品。こういう意味で言ったのかな?とか、何でこういうニュアンスなのかな?と深く追求すれば新しいものに気づく映画です」と作品の魅力を紹介した。
また、本作が声優初挑戦の竹富さんは、
「台本に書いていない息だけのお芝居が難しかったけど、これからの演技に反映できたらなと思います」と感無量の様子だった。
舞台挨拶の途中には、富澤さんの相方であるサンドウィッチマンの伊達みきおさんが、本編に登場するカルロス皇子のコスプレで乱入。場内に笑いを振りまきながら映画を応援した。
映画『とある飛空士への追憶』
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(c) 犬村小六・小学館/ 「とある飛空士への追憶」製作委員会