『イリュージョニスト』の舞台は、1950年代のパリから始まる。時代が変わる中、マジックを披露する老手品師タチシェフは人気を失い、やがてスコットランドの離島に流れ着く。彼はそこで貧しい少女アリスと出会う。彼の魔法を信じるアリスと手品師は、言葉が通じないながらも、エジンバラの片隅で一緒に暮らし始める。 ヨーロッパらしいエスプリと美しい映像、どこかノスタルジックを感じさせる本作は、アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリ経験もあるシルヴァン・ショメの本領発揮ともいえる。アニメーション史に欠かすことの出来ない、是非、一度観て置く作品だろう。 画像: (c)2010 Django Films Illusionist Ltd/Cine B/France 3 Cinema All Rights Reserved.