
原作は2000年にマンガ誌「月刊アフタヌーン」(講談社)で、短期連載され話題を呼んだ。役者の夢に敗れた25歳のフリーター砧涼介が、多額の借金を返済するための闇の運送屋(スマグラー)に放り込まれる。暴力と繊細な心理描写が同居する作風が特徴だ。
スマグラーとは、とてつもなくやばい依頼物の運搬と処理が仕事。映画では仕事仲間や依頼主、強烈なキャラクターをもった裏社会のプロたちに囲まれた涼介が、いやおうなし生死をさまようほどのスリルを体験する。
絶体絶命のピンチを前に、涼介は初めて自分の足で立ち上がる。『闇金ウシジマくん』で知られる真鍋昌平さんの持ち味が存分に活かされた作品だ。
そして、映画公開を前に、この『スマグラー』が「月刊アフタヌーン」に帰ってくる。8月25日発売号に、真鍋昌平さん自らが描き下ろしたスピンオフ作品『スマグラー おまえの未来を運べ』が登場する。
この作品は本作の前日談を描いたものである。伝説の二人組の殺し屋、背骨と内臓によるある危険な現場が描かれる。映画公開の前に読めば、映画がより楽しめる内容となる。映画と合わせて楽しみたいところだ。
画像:(c)真鍋昌平/講談社
真鍋昌平『スマグラー』 (アフタヌーンKC)
『スマグラー おまえの未来を運べ』
/http://www.smuggler.jp
10月22日(土) 新宿バルト9他全国ロードショー
配給: ワーナー・ブラザース映画
[スタッフ]
原作: 真鍋昌平「スマグラー」(講談社 アフタヌーンKC)
監督: 石井克人
脚本: 石井克人、山口雅俊、山本健介
主題歌: Superfly「愛をくらえ」(ワーナー・ミュージック)
制作プロダクション: グラスホッパー! ジャンゴフィルム
[出演]
妻夫木聡 永瀬正敏 松雪泰子 満島ひかり 安藤政信
津田寛治 寺島進 松田翔太 大杉漣
阿部力 我修院達也 テイ龍進 島田洋八 髙嶋政宏 小日向文世

(c)真鍋昌平・講談社/2011「スマグラー おまえの未来を運べ」製作委員会