6月4日より、シネマプロットコンペティション2011の作品募集が開始された。シネマプロットコンペティションはユナイテッド・シネマの主催で2006年から開始され、今回で6回目となる。 映像関連のコンペティションは国内でも少なくないが、シネマプロットコンペティションがユニークなのは、映画のプロットやあらすじを募集する点である。映画のモトとなるアイデアを発掘することを目指す。 応募を受け付けているのは一般部門とアニメーション部門である。アニメーション部門は、昨年、新設された。前回は「行ったことのない世界」というテーマが課されていたが、今回は一般部門と同様にテーマは自由となった。アニメーション部門のグランプリは賞金10万円、さらに映像化が約束される。 しかし、前回のアニメーション部門では部門賞は該当なしとなった。とはいうものの、奨励賞2本に濱口典子さんの『蜘蛛と鈴』、塔本絵里さんの『桃太郎を探せ!~おとぎの世界で大冒険~』が選ばれている。 今回のアニメーション部門の審査員は、映画プロデューサーの中村陽介さんとニュータイプ編集長の水野寛さんとなった。映像とアニメのふたつの視点から、評価されそうだ。 当コンペの狙いは、オリジナルの劇場映画として製作された作品が減少している一方で、ブログなどの普及により一般生活者の作品が出版、映像化され話題になっている点にある。コンペティションを通じて新たな才能を発掘する。 審査では作品としての完成度より個人としての世界観、視点の斬新さやオリジナリティを重視している。実写映画では、すでに映画化に結びついた企画も現れている。今後は、アニメーションでもそうした作品が期待される。本年の締め切りは8月31日である。【真狩祐志】シネマプロットコンペティション /http://www.cinemaproject.jp/
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